敢えて咲きかけの薔薇携えて~amenoto(アメノト)at名古屋~
日が落ちて名古屋市中心へと向かう瀬戸線電車の車内はまるで深夜の様相。
曇り空もあろう、沈んだ色した街の中、光の塊のように空いた電車はカーブを切る。昭和57年の古い電車で、ここだけ時空に取り残されたよう。
咲きかけの薔薇一輪、リュックに生やして隣の席に座らせている。行く先は過ぎたる8月2日。このライブで後から出演を知ったが故に花渡しそびれた石井翠(@icimiddle)さん。彼女のソロプロジェクト「amenoto」(あめのと)がツアーで名古屋へ寄るというのだ。
予定を30分ほど押してスタート。サポートメンバーがあり、リードVo.とギターが彼女、ギターがもう一本に、女性のベース兼コーラス、ドラムの4名。
冗長なMCはない。恬淡と弾き、叩き、寂寥をたたえた彼女の声が乗って行く。
序、破、急。
ただ実際はかなりやかましい。こんなにドンシャリでヴォーカルを潰すようなミキシング・増幅は要らぬ。ほぼアカペラ状態でも声がクリップするので明らかにハコ側のやり過ぎである。深みと伸びしろが彼女の持ち味なのにそれを潰してどうする。
「ありがとう」
それだけ言って次の曲へと進んで行く。素足でエフェクターを操る。共鳴点を求めてか背伸びしてマイクに声を吹き込む。それはあたかも声に命乗り移らせて送り出すかのように。彼女は細身だ。華奢と評して良いくらいである。迸るように声を発する。
自分には間近なので彼女の生声が聞こえる。比してスピーカー越しはどうであろう。
「ありがとう」
全て終わった。
「頑張って」
咲きかけの薔薇、続いて開かせるのはあなただ。
笑顔を見た。多分、今日のハコにいた客でオレしか知らぬ。
amenoto
次からは食い物な。実用的で良かんべ?
>ハコの中の人へ
・他バンドもそうだがヴォーカル聞こえない
・サイズからしてドラムにマイク要らない
・ギターのアンプスピーカーステージの後ろに置くな。ヴォーカル用マイクが拾ってしまってワケワカラン
・そもそも音がでかすぎる
・webサイト見づらい。いつ誰がどこでやるのかたどり着くのが大変
オーディオソースとして客観的に聞いてみろ。演者にも客にもよろしくない。
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