Walkman High-Resolution NW-ZX1【設定編】
★2015/10/11追記。ZX100はこっち
●イントロダクション
まず結論から書いてしまうと音はすこぶる良い。従って源流から美しいものは美しく鳴らすが、そうでないものはありのままに出してしまう。ハイレゾは応じたクロック・変換精度を要求するが、それがノーマルな16ビットフォーマットにも良い影響を与えている印象。ただ、本機を求める人は「そうでない」音源なんぞは、そもそも突っ込まんとは思う。良い音を持ち歩きたい人のための道具である。
●出会いと決意
さんざ迷ったがビック店頭で音を聞いて背中を押された。値段の問題ではない(実家にTCD-D7を転がしてある人間である)。現用ウォークマンA857が2011年購入品で2年程度しか使ってないから。しかしハイレゾ遊びは既に始めているし、タイミング良く(悪く?)車載音響が壊れ、今更CDチェンジャーもうざいなぁと思っていたところ。だったら娘も好みの音楽が決まってきたのでA857は娘に下ろせば良い(2014/11/8追記。そのA857カチ割りおって何とA17。レビューはこちら)。納期逼迫ということで家からビックの通販をポチッた。12月10日ポチって22日納品であった。夜の9時半に佐川ありがとう。なお、この記事を書いてる12月23日時点で家電量販各社サイト「納期未定」や「1~2ヶ月」である。まぁ、14年春には安定していよう。
●外観・生産地・インプレッション
外箱及び生産地は写真の如し。マレーシアは昨今、日系企業の音響機器生産拠点になりつつある。実家の守護神ヤマハDSP-Z11もマレーシアである。
開けてこうなっている。スマートホンの趣だがアンドロイド端末であり当たらずとも遠からじ。Wi-Fi、ブルートゥース、鉄道ICカードでおなじみNFC(※)の各近接通信システムを有する。
※suicaにはならん。FeliCaではないから
裏側はこうなっている。ラバー仕上げ。無垢硬質のアルミの塊で良いのだが「滑り止め」の意図はあろう。
矢代 昇吾 [ デザイン ]
持ったときの重心を考慮して起伏や傾斜を微妙に調整したり、ソフトな肌触りのラバーを張ったり。ふくらんだ部分が使用時にネガティブな要素にならないよう、指掛かりとして機能するように工夫しました。金属やプラスティックそのものよりも、ズシッときたときの持ち心地がやっぱり良いので。(2014/2/1追記。ソニー公式より。ふーん)
同梱物一式。イヤホンはない。まぁこのクラスに妥当な付属品あるかという話。
(だ、そうな。ソニー公式)
一方ケースが付属しているが、いかにも「とってつけたような」硬質のプラでチープであり、速攻で使わないことに決める。USBケーブル右側の謎の物体はポータブルアンプと結束して使う際のスペーサーだとか。
大きさ比較。iPhone5と外形厚みはほぼ同寸。右側はA857で一回り大きく、ズッシリとしている(139g)。
A857と厚みを比べるとこうなる。2倍強。膨らんでいるアンプ部分は2.5倍位はある。なおストラップを付けられる。
●セットアップ
電源入れてセットアップをポチポチタッチし、Wi-Fiを認識させ、USBでPCと接続する。
同梱アプリ「MediaGo」を走らせる。過去ウォークマンの転送ソフト「Xアプリ」は放っておけば所定のフォルダに勝手に探しに行く。
ハイレゾやiTunesなどDL系音源はフォルダを追加してやれば見つけてくる。
e-ONKYOで落とした音源認識した。渡辺香津美さんを取り込むことにする。
プレイリストは作り直し。で、転送したい奴クリックしてポチ。
できあがり。
●注意点
・CDから取り込み
これ読んでて圧縮で取り込む人はおるまい。ツール→ユーザー設定→CDインポートでフォーマットをflacにしてやると良い。
・転送設定
同じくツール→ユーザー設定→機器→プロパティで「機器で必要な場合のみオーディオをエンコードする」にチェックを入れること。ややこしい表現だが、要は「容量あるなら圧縮しません」がこれ。なので基本ここにチェック。
・プレイリストの転送
プレイリストを作るとこの位置にプレイリストの一覧が出来る。ここで例えば「trance」を転送するなら、この赤矢印のように当該リストをマウスでクリックし、「ウォークマンへ転送」とやる。さもないと中の音源が移動してプレイリストに入ってないとか、プレイリストの楽曲名だけ転送されて音楽データは置きっ放しとかワケワカラン事態が生じる←と、書いているからにはそういう失敗をしたのである。
★2014/4/17追記:プレイリスト問題はバグだったらしい。プログラムアップデートで対応とのこと。参照→ http://www.sony.jp/walkman/update/index.html#140417_ZX1
音質インプレは聞き込んでまた明日。ちなみにハイレゾ音源を使いATH-A900をフルボリュームでドライブしているが「え?だから?」てなもの。アタックの鋭さ、伸びやかさ、倍音の美しさ、漂う雰囲気、その空間的広がり、いずれも別次元である。フォーマットが違うのだから当たり前だが、ポータブル、携帯の概念を覆す。
本当に好きな曲を最高の質で聴くための至高の逸品が誕生した。
(つづく・【評価編】)
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