量産試作(CV初音ミク)
作曲やアレンジを多く手がける多田彰文さんのツイートにほう、と唸った。
一般に量産工業製品は次のプロセスを経て量産が開始される。
機能試作→量産試作→実生産
「機能試作」では新しい機能性能を形はどうあれ実現し、量産試作では量産を考慮した部材を使って製造および機能が維持出来ることを確認し、持ってしてようやく量産にたどり着く。
で。
(画像クリックで当該サイト)
何かって言うとコンピュータで作曲するアプリに初音ミク入ってるの。なので、作った曲をそのそばからミクが歌ってくれるの。そう、量産試作に相当することをミクがやってくれるわけ。
一般にミクはミク自身に歌わせるために使われる。これは言ってみれば彼女を仮歌の歌手に使う。シンガーソングライターなら自分で歌いながら調整できるからいいが、作曲や編曲ではそうは行かぬ。そこにミクを使うことによって「実際歌ってもらったらイメージと違ったのでやり直し」が相当減らせる可能性を示唆する(実際どの程度の頻度でそれが起こるか知らんが)。こうなると「彼女」は目的ではなくツールとなる。良い活用法であろう。日本ならではという思いつきかも知れぬ。
日本のつくるもの。
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