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2014年1月15日 (水)

首都直下地震に備える【1】

●はじめに
 
毎年1月17日は神戸を心に留め置く意を込め、直下型地震について書くことにしている。メカニズム(プレート間orプレート内)さておき居住地の真下に震源がある、というものだ。このタイプは震源に近いので、実測ベースで発動する緊急地震速報が追いつかない可能性があり、突如来ても対処出来る日頃の備えが欠かせない。
(例:東北地方太平洋沖地震の余震)
 
今年はその中でも「切迫している」と言われる首都圏・関東の直下型について少し書いてみる。背景には以下の歴史的事実がある。
 
①三陸で大きな地震が起きた数年後に関東でも大きな地震が起きている
・貞観三陸地震(869年)→相模・武蔵M7.4(878年)
・慶長三陸地震(1611年)→江戸M6.5程度(1616年)
 
②関東大地震(200年サイクル)の100年前から周辺で地震が増え始める
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③房総半島沖・茨城県南部では30年間隔程度でM6クラスが発生しており、前回(1987年)より25年が経過
 
「切迫」と言われるなりには理由があるのである。
 
今回は導入として基本的なメカニズム分類を行う。地震とひとくくりにすれば一緒なのだが、揺れのタイプや津波の有無「そもそも分かっていないタイプの存在」告知など必要な予備知識や、最近分かった知見も多い。分けておくのは無駄ではないと考えるものである。なおソースは内閣府防災担当サイト(http://www.bousai.go.jp/)で公開されているデータや図表である。
 
●関東の地下構造
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良く書くが関東の地下はプレートが4枚せめぎ合っているという世界でも類を見ない構造をしている。この他にフィリピン海プレートからちぎれた離れ小島みたいな小さなプレート(関東フラグメント)が茨城の地下深くにあるという説もある。ちなみに東北地方太平洋沖地震の破壊が茨城沖で「止まった」のは、この「4枚スクラム」の複雑さを超えるほどのエネルギではなかったから、という書き方が出来る。裏返してかほど巨大なエネルギがここには常在し、大地を歪ませていると言える。
 
●関東の地震の「巣」
Tw10
地震の巣は大きくプレートの中(断層)とプレート同士の間に分かれるが、関東の場合4つそれぞれについて「中」と「間」を考えるため、こういう複雑なことになる。ここで活動エリアと間隔が明瞭なのは
①千葉県東方沖等(数十年)
②関東地震(いわゆる「関東大震災」はこれ。200年程度)
③茨城県南部等(数十年)
 
活動履歴があるのは
⑥延宝地震
 
となる。④や⑤はそうと確信するに足る知見に乏しい。
 
なおいわゆる「直下型」で思い浮かべるのは兵庫県南部地震や岩手宮城内陸地震などとなるが、関東でメカニズム的に同タイプは①だけになる。しかし関東の場合プレートの境界が真下に潜り込んでいるため、①メカニズムだけを対象にするのは無意味である。このため内閣府や地震調査研究機構(http://www.jishin.go.jp/)では「首都直下地震」と「型」の字を抜いて表記しており、当ブログもそれに合わせている。
 
●巣で起きていること
・プレートの「中」
1枚のクッキーを両手で持ち、反らせながら引っ張ったり押したりすれば、クッキーにはヒビが入る。これがプレートの中で起きる地震の大ざっぱな説明である。
・プレートの「間」
左右両の手にクッキーを1枚ずつ持ち、双方押しつけあえば、最初は摩擦によって何も変化が無いが、やがてどちらかがどちらかの上にずり上がったり、左右にずれたりする。これがプレート同士の間で起きる地震である。なおこの作業の途中でクッキー自体が割れることもある。この割れは「中」にカウントされる
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「間」か「中」か「どのプレートか」まで分類できた事例を示す。
・フィリピン海プレートの中:龍ケ崎地震、浦賀水道地震、千葉県東方沖地震
・太平洋プレートの中:茨城県南部(霞ヶ浦地震)
・フィリピンか太平洋のどちらか:明治東京地震
 
上の方「図40」に掲げられた地震の数に比して少ないようだが、これは地震計データ等が大正関東地震以後しかなく、裏付けが取りづらいことによる。ちなみにそうした地震はシミュレーションと過去文献の揺れの様子とを照らし合わせて推定している。
 
このように関東近辺の地盤構造や発震機構解明は「巣」であるにも関わらず、まだまだ「研究の途についたばかり」というのが実情である。ましてや、細かい断層分布など「全く見えてない」に等しい。
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それは広大な沼沢地を堆積と人力で平野化したため、全て埋もれてしまっているからに他ならない。非常に乏しい手がかりで巨大都市東京に迫り来る危機を推察しなければならないのである。
 
次回は予測される地震の規模をパターン別に書き並べる。

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