はびたぶるぞーん
Habitable zone…居住可能領域。
死ぬ話ばかり続けて書いたので生きる領域の話。その昔「地球外生命」を探すには、条件として地球と全く同じ環境が必要、と思われていた。重力1Gで水がある、である。しかし生命の研究深度化に伴い、とりあえず水さえありゃ何とかなんじゃね?というところまで可能性が広がってきた。すなわち、仮にハビタブルゾーンの条件が中心の恒星からの光による温度上昇だけで決定されるならば、太陽の場合0.97~1.4天文単位となり、他の星では太陽との光の強さの差の平方根に比例する。というものだったが、実際に水が出来る条件は中心星との距離や惑星の重力で変わってくる。例えば、太陽の場合、そこに軌道持つ惑星は偶然地球だけなのだが、重力の大きな星なら水の沸点は上がるので(100度を超えても沸騰しない)、中心星に近い場所にあっても水は存在出来る。火山活動が活発であったり、同様に重力が大きく雲が多い等の場合は温室効果で温度が上がる(ex.金星)。ならば、中心星から遠いところでも同様に水は液体たり得る。
こういうの「スーパーアース」といって、ヤマト2199に出て来たグリーゼ581とか、幾つかの星で見つかっており、ウジャウジャあるらしいというのが統計的物言い。ちなみに銀河系というのは中心に行くほど恒星密度が高いので、近隣の幾つかの星からテキトーに温められて丁度いいというのもあるだろう。恒星でも連星系は中心星が二つあるので応じてハビタブルゾーン変わる。
ただ、水さえあれば生命生まれるかというとそう甘くない。連星系の惑星では重力の変化が大きく、それは潮汐作用や星自身の変形(常に地震!)という形になろうし、中心星に近かったり、星が混み合っている場所では応じた放射線の雨に晒される。最も、地球生命はラドンの放つ放射線(アルファ線)環境の中でこうして繁茂しているわけで、その程度だったら逆に味方にしてきた、耐性が付いている、とも言える。クマムシはガンマ線をぶっかけても平気だし、だったら放射線の雨の中でも平気な生命ありえよう。
そも生命とは別に細胞膜抱えてDNAで複製される仕組みを持っている必要は無い。宇宙が衰退的拡張を続けた遠い未来、残された電子と陽電子が新たな原子となり、こいつで生命が作られるかも、と言われている。ちなみにその大きさは500億光年とか(生命体の大きさが、だぜ)。ひょっとすると我々が気づかないだけでそれぞれの環境に対応した生命で宇宙は溢れているのかも知れない。
・・・綺麗に決まりすげたからさっさと寝る。
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