「わ」は瀕死だわ
高校で劇の脚本を書いた時、演じてもらって何でこんな違和感あるんだろうと思って気付いたのが「わ」だった。
「~だわ。~したわ。~ですわ」
語尾に「わ」をつけるおんなことば。「なのよ」なんかもそう。1980年代のJKは既に使っていなかったのである。
以来、物語に出す娘達にこれで喋らせたことはない。総じてクールであっけらかんな語り口の娘達に仕上がったと思っている。一方でアニメや特にドラマ見てると引きずっているのである。「言葉だけ生きてるなんて滑稽だわ」
「おんなっぽい」かも知れんが、回りくどさをまとう部分もあり、口語体として要らんし郷愁も特にない。むしろセリフ羅列の中で女性の発言であることを明示化するための記号・アイコンと化した感が否めない。あなたが男なら会話する女性達これ使うか。あなたが女性なら日常会話でこんな言葉使うか。
「使うわよ」
方もあろう。だが圧倒的に少ないはずだ。「わしは~じゃ」に代表されるお年寄り言葉と同じである。
「事実は小説よりも奇なり」と言うが、これらのことは創作側が現実に置いてけぼりにされているか、「わ」に頼っていることを示しているのかも知れない。使わないと女のセリフと示唆できないとか、それって負けちゃうか。
古風なイメージ、お嬢様の雰囲気、雅さ、そういう演出にはなるかも知れぬ。が、手法としては古くて安易すぎやしないか。かとぃってぃゎゅるぎゃる語ゎ書きたくなぃしぃ。てゅーかょめなぃってゅーかぁ。
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