正しく怖がる放射線【5】
6.影響と対策(承前)
(2)体内被曝の場合
①原子力発電所で生成される放射性物質
コレ書かないと何を警戒すべきか始まらない。
原子力発電所で使う「核燃料」は基本的にウラン235である。だが、燃料棒にはウラン238も多くあり、こいつはウラン235の核分裂で出来た中性子をもらって
ウラン238→ウラン239→(23分半)→ネプツニウム239→(2日半)→プルトニウム239
と「悪魔の物質」プルトニウム239となり、これはこれで核分裂し、燃料の一助となる。従って、ウラン235とプルトニウム239の分裂によってできた物が対象となる。ええい面倒くさい。wikiから取ってきて貼る。なお、分裂で出てくる確率のことを「収率」という。
ここに「毒物質」という表記があるが、これは原子炉の運転を妨害するという意味である。
全部書き出すとこうなるらしいが(ネタ元)、フクイチは止まることは止まって、1日置いてから爆発しているので、発生確率が少ない&半減期が1日未満の物はさておいて、
・ルビジウム86(18.6日)
・イットリウム88(106.7日)
・イットリウム91(58.5日)
・ストロンチウム85(64.8日)
・ストロンチウム89(50.5日)
・ストロンチウム90(28.74年)
・ヨウ素131(8日)
・セシウム131(9.7日)
・セシウム134(2年)
・セシウム137(30年)
この辺が「体内被曝」の対象になる。
※「全部対象にせよ」という向きは、次回こいつらを例に危険度の考え方を書くので、同じ方法で各個に調べられよ。
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