【臨時】チリ・イキケ沖の地震について
イキケ(Iquique)チリの町の名前。人口18万。
洗面器、タライでも良い。円形の容器に水を張り、中心からずれた位置に指を突っ込んでみてほしい。そこから波紋が広がり、中心を挟んだ対称位置に波紋が収束するはずである。これこそが「チリ沖地震で日本に津波」のメカニズムである。太平洋は地図で見ると2次元化の歪みで気づきにくいが、実際はほぼ円形をしている。
何らか警報・注意報を出すかどうかは午前3時頃までに決まるようだが、過去の例としては
1960年 5月23日 Mw9.5 太平洋沿岸で1mから4m程度(いわゆる「チリ地震津波」)
1985年 3月 4日 Mw7.9 18cm(八丈島)
1995年 7月30日 Mw8.0 29cm(八戸)
2001年 6月24日 Mw8.4 28cm(根室市花咲)
2007年 8月16日 Mw8.0 15cm(根室市花咲、八戸、宮古、石垣島石垣港)
2010年 2月27日 Mw8.8 1.2m(久慈港、須崎港)
(気象庁公式より)
こんな状況。マグニチュードからして2010年を超える規模にならないように思われるが、波がどっち向いて走り出したか、途中の島や太平洋沿岸各地でどう跳ね返るかによるので、予断は禁物。なお、「理科年表」を繰ると、1877年(明治10年)に同じイキケ沖で発生し、釜石で3mなど記録されている。時代ゆえ規模やメカニズムなど不明な点が多いが、Mw9.0程度と見積もられている。他には1730年パルパライソ沖などで被害がでているが、こちらもMは8.7以上と見られる。「ああ、じゃぁ大きな波にはならんな」そうではなく、実際逃げていただき、来たるべきその時の行動をその身に覚え込ませるなどどうぞ活用願いたい。「次」…三陸沖のアウターライズか南海トラフか、南海トラフの津波地震タイプかも知れないが、そう猶予はない。
(この記事は日本時間4月2日23時に投稿している。この時点で津波の有無は明確では無い。23:59。ハワイで20センチを観測)
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