増税・可処分所得と道楽商品
鉄道模型とか、オーディオとか「なくてもいい」「そこそこでいい」てのは影響受けるだろうね。でもそれでも買い続けるのがマニアだし、マニアにするためには敷居が低く広い裾野が必要で。
鉄道模型に関して言えば「入門者向けの低グレード」というのはほぼ無くて、単に規模(線路の長さや複雑さ)と車両の数だけの話。ミニマムから始めれば良いだけ。後はウチらのようないわゆる「エンス~」野郎がネットを通じて「おもちゃの次はこれでっせ」と拡散したり、デパートの鉄道イベントも良い機会だ。
問題はオーディオの方。ここでメーカー(とりわけソニー)に言いたいのは「スマホの中の音もコンポーネントで鳴らすと世界が変わる」みたいな商品出してくれ、である。確かにスマホやウオークマン挿して使えるドック機あるが、どいつもラジカセのノリだ。かといってフルコンポでガチで鳴らそうとすると、先日書いたようなフォルダ階層がどーのこーのという話が出てきて一気に敷居が高くなってしまう。昔は音を聞くという行為はそれ専用の機械と記録機を調達するのが始まり、であったが、今は携帯やスマホを持っただけでそこから購入し聞くことが出来る。半必需品が同時にエントリーの機会を提供してくれるのだ。これに乗らない手は無いだろう。「まずCDを聞く、そのコピーを媒体に入れて持ち歩く」時代では無い。
一方でそうした端末で聞いてる分には「マニアに目覚める」までは行かない。その歌手を好きになり、その歌手のもっと濃密な音が存在すると知って初めて「覚醒」するのである。で、ここからは歌手やサポートの音楽家・エンジニアのお手伝いが欲しい。「ライブに行って板を買う」これにプレミアムを与えたいのである。「同じ曲でこれだけ違うのか!?」もちろん真実に気付くのは少しで構わない。ただ彼らは以降ライブに通い板を買う。よりよく聞くため機械を買う。一度音に興味を持てば自ら道を開いて行く。良い歌を良い音で。良い機械で良い歌を。ちなみにオーディオそれなり揃うと弦や管の音がまるで別物に聞こえるので、ジャズやクラシックといったアコースティック系に興味も広がる。逆に言うとラジカセみたいなしょっぺぇ機械でスカスカに圧縮された交響曲聞く奴なんかいねぇよばーろーという話だ。
ユーザーを誘導するような仕組みがあって良いし、それは音楽を「データで買う」時代に即したものであるべきだろう。エントリーソースからCDという存在を外すのは勇気が必要かも知れない。しかし時代は板では無く手のひらから始まる。セカンドステップがCDなのである。★前も書いたが、128kbps位で良いので、公式からイチオシ曲ダウンロードできるようにしておくのも手。
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