ナントカ女子とかナントカガール
・・・何じゃこれ。
要は「女だてらに」って視点が背景にあるから持て囃して(もてあそんで?)いるのだろうが、天文クラスタのメーカー勤めとしては「アホか」の一言である。天文なんか昔から女性研究者いるし、家事家電の開発なんか女性がいないと進まない。工場での物品生産に至っては女性の方が重宝がられる。何故か?丁寧だし根気強く、何より諸々の小型化進展で男の太指が役に立たなくなっているのである。
「それは肉体的特徴なのでは?」
その点で言うなら「男向きの職場」というのはある。重量物を扱ったり背の高さが必要だったり。ただ、物の見方・とらえ方に性差は確実にあって、男について言えば大きなシステムや頑強無垢な金属構造体を扱う職場などむしろ好んで選ぶ傾向がある。これは視点の客観性や、大きなもの力強いものへの根源的な憧れがある。
娘に身だしなみ以外の部分で旧来「女らしさ」を求めたことは一切無いが、部屋中線路敷いてあるのに鉄道には興味持たないし、絵を描かすと自画像を中心に据える。システムモノに魅力を感じず自分を中心に周りを見ている、「女性心理」そのものである(「森」に対する視点として、男は森を外から見、女は森の中で周りの木を見ている。相補的、かつ「外」と「内」であることに留意)。このことは娘に関する限り、目の前のシングルタスクをコツコツ続ける方が向いていることを示唆する。であれば、その典型である生産ライン作業は向いてると言えるし、家電製品開発も1台完結(自機の動作と他機の動作の連係は無い)であるから適すことになる。他の個人タスク型の研究活動は言わずもがな。要は適材適所が基本で、そこに「女性ならでは」が活かせれば尚良し、というだけの話ではないか。
この手の話でよく言われるのが日本に管理職の女性が少ないという事態である。背景にはいわゆる「家庭に入る」時代が長く続いた惰性があるのだが、女性が「やりたいと思わない」業種に女性管理職が少ないのは必然であることは留め置くべきであろう。逆に理由で女性が大半の職場に例えば看護士や保育士がある。「男の職場」「女性の社会進出」ではなく、「従来男しかいなかったので女性には不向きなのだ」という「錯覚・固定観念」があっただけの話だろう。確かに男が男の趣味や興味からハッテンさせた産業あるが、それら分野に女性が加わるのにタイムラグが生じるのは当然だし、顕著業績も遅れて当然。畢竟、ただそれだけのことで、そこをことさらに強調する必要はどこにもない。囲碁将棋の「女流~」という物言いなんか典型だろう。あれ何か分ける必要あるか?
てなわけで女性の皆さん男が始めたことであっても面白そうなモノガンガン手を出して頂いていいし「こんなの欲しい」思ったら創出して下さい。
男もすなる日記といふものを、女もしてみむとてするなり。
(またややこしいもの引用してみる)
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