ほわいとからーえくぜんぷしょん
white collar exemption。ホワイトカラー労働時間規制適用免除制度。要は成果主義である。
やりゃいいんじゃね?
「ええ?お前弱者の味方気取りじゃなかったんか!?」
但し条件がある。結果をカネに直接還元出来る触手わはは職種立場とすること。
ちょっとウチの業種、「製造業」を分解してみよう。
研究所←新しい機能性能を思いつく
開発部隊←機能性能を実際動く形にする
設計部隊←機能性能を量産可能な形に仕立てる
製造ライン←量産する
営業←売る
修理←直す
品質保証←故障が出ないように/故障を減らすように頑張る
で、「新製品の発売で売り上げアップ」というシチュエーションを考える。
①新製品が新しい機能・性能で売れた→研究所・開発の成果
②営業が新しい顧客を開拓した→営業の成果
③適切な部品選定で製造コストが下がった→設計の成果
④製造歩留まりが向上し、時間当たりの生産数が増えた→ラインの成果
⑤修理が簡単で素早く客先に変換出来た→設計と修理の成果
⑥故障結果をフィードバックして設計や製造に変更を加え、故障が減った→品証の成果
こうなるか。それぞれ金額や時間あたりの単価に還元出来、成果を定量的に評価出来る。ただ細かく見ると全員というわけではない。代表として製造ラインの個々作業者などは予想が付くと思うが、例えば設計でも。
回路構成考える奴→基板上の部品配置を設計する奴→全体構造や組み立て手順を考える奴
こう、細かく分かれていて、それぞれの成果を金銭で評価してやる必要あるし、「回路図をCADで起こすだけ」「与えられた手順に従って性能評価をして波形を取得するだけ」となると、創造ではなく「作業」なので、やはり対象外、とこうなる。ただややこしいのは、大抵、設計は「創造」者と「作業」者が同じ「チーム」にいたりするので、対象の区切りをドコで付けるかというとグレーな部分が出て来てしまう。
「あいつ波形取っただけでなんで評価Aやねん」
そこで例えばチームリーダーだけ対象だと、リーダーが成果を欲して作業者に無茶をするなどが出て来てしまう。対策としてはサビ残など無いようIDカードで勤務時間を確実に把握すると共に、同じ成果でも定時外作業少ない方がより高評となるようにするなど、細かい部分まで「時間」「金銭」でパフォーマンスを評価(監視)する仕組みを構築する必要がある。ナニ大変だ?いやいや「人間の感情」を完全に廃して評価するにはそこまで徹底してこそであろう。成果主義にするならするで応じた「評価インフラ」が必要なのだ。
以上。WEやってもいいがやりたきゃやることやってからやれ。あ、ちなみにこの仕組みトップで稟議する者が最大の責任を負うべきやからそのくらいの覚悟で。
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