ソニーHAP-S1~父の日にオーディオを~【ハイレゾ音源再生】
「カテゴリ『心と体』って何だ?」
まぁまず最初にそれを説明する。
●冒頭の能書き
我々の父親は「団塊の世代」そのものであり、仕事一筋に生きてきた人が多い。この世代が困るのは、退職後「生きがい」が少ないことだ。要は趣味が欲しい。その点、自分の父親はゴルフを筆頭にスポーツ全般好きだ。町内会老人クラブの幹事もしており、デジタルテレビやパソコン活用して遊んでいる。
他方、義父は……これと言った趣味を聞かぬ。自分たちが結婚して暫くはバードウォッチングのサークルに入っていたようだが、新しい鳥写真はその後見ていない。そして。
「もう父の日のプレゼントいらないから」
それは良くないのではないか。さりとて鉄道模型や天文に引き込むのもねぇ。
じゃぁオーディオ、となるだが、義父がオレのオーディオシステムを見て「いいねぇ」と言っていたことは覚えている。その後CD/DVDチェンジャー付きミニコンポを購入された。が、CDやDVDの板は特段増えてない。コレは興味はあるけど進め方が、ということなのではないか。
そこへピタッとはまり込むのが今回購入したソニーのハードディスクネットオーディオ「HAP-S1」である。
●概要
写真のセットのうち、スピーカに挟まれた銀箱機械がこいつの正体である。主たる機能は、内蔵のハードディスクドライブ(以下HDD)に記録された音楽の再生である。従って、こいつから音を出すには、まずHDDに音楽を書き込む必要がある。また、スピーカーは別途用意する必要がある。
そしてHDDへの書き込み、及び書き込まれた音楽情報の取得には家庭内ネットワーク/インターネットを使う。これらが整備されていることが必要になる。
逆に言うと、パソコンでインターネット使える環境が出来ているところに、こいつとスピーカーを付け加えるだけで、CDはもちろん、最新の「ハイレゾ音源」の取得再生も可能となるオーディオセットを提供しようというコンセプトである。お値段ソニーネットショップで税抜き76000円也。量販店なんかでも大体似たようなもん。
●準備
届いてハコどん。めいどいんマレーシア。
リモコンしょっぱいとはネットのレビューで山ほど目にしたが確かにしょっぱい。これは「スマホにリモコンアプリをインスコして使って下さい」がコンセプトだから。だが、万人スマホもってるわけでなし。せめてメニュー選択くらい付けても良かったのではないか。
今回無線運用なので使わないが金属シールドのLANケーブル付いてる。なおもちろんコレ使わないといけないというわけではない。ネット受信機と機械までの距離様々であり、LANケーブルむしろ意味ない。
外観写真少し。CDケースは比較用。幅265奥行き304高さ88(単位mm)重さ6キロほどありズッシリとしている。
ネット接続はWPSで終わり。アップデートしたいらしいのでさせた。
実はこの段階でネットラジオ「radiko」が使えるのだが、やっぱHDDに音楽書かないと何も始まらない(HDDにはサンプルとしてヨーヨー・マなど数曲入ってはいる)。
このHDD転送のためには母艦となるパソコン側に転送ソフト「HAP Music Transfer」をインスコする。
起動すると、書き込む機械と、どの音楽ファイル転送するか転送元のフォルダを聞いてくる。
今回ローンチタイトル(!)としてハイレゾを含むクラシック系の音源を少々用意した。オルフェウスは室内楽、他は協奏曲、交響曲、だけではつまらんので渡辺貞夫も1枚。このうちムター、村治佳織、渡辺貞夫はハイレゾである。ハイレゾは192/24までのwavかflac、及びDSD(dsf形式)に対応。HDDは500GB。ハイレゾをアルバム買いすると2GB前後であるから、ハイレゾで200~300タイトル程度、となる。あ、こいつらオレのバックアップという解釈でよろしく。
ボテッと置いてあるだけに見えるが音楽ファイル書いてる最中。そんな時代。
オツカレ。
●音質
スピーカーは昨日の記事に書いたJBLコントロール1。なお、ハイレゾ音源対応の再生装置だが、オーディオとして特段妙なことをしているわけではなく、普通のスピーカー、今ご使用のスピーカーがそのまま使える。
チェック・調整用音源はは毎度おなじみ「スプラッシュスター」(理由:生歌を聴いたことがある)なのだが、機械に移してないのでウォークマンからDDCでデジタル入力。
JBLの音、である。元気でハッキリ。逆に言うとアンプに妙な色づけなし。アンプ自身はアナログAB級の由。40W+40Wだが能率の良さもあって15畳リビングで充分な音量。なおシステム的にはこの歌に「きつさ」を感じたら負け、なのだが、相性良さそうだ。ただ、コントロール1は低域少し膨らませ気味なのでトーンコンで少し下げた。ちなみにこのJBLはたたき売りを買いたたいた物でずっとセンタースピーカーに使っていた。
「オレの本気聞いてどうだ」
舐めてましたマジすんません。
●まとめ
・パソコン内の音源をコピって再生するハイレゾ対応再生装置
・必要なのはPCとこいつとネットとスピーカー
・スピーカーは何でも良い(アンプは不要・アンプ内蔵スピーカーも不要)
・パソコンに音源ない場合は、CDを懇々と読み込むか配信ダウンロードでため込む
・音はバランスが良く好印象
・「ノーマライズ機能」は音源寄らず最大データをフルビットに設定し直してくれる。音源ごとの音量差が大きい場合使用すると吉
・HDDは増設可能
つまるところ「ネット即応型ミニコンポ」である。オレの買ったCD初期のミニコンポ15万。今現在量販店で「ミニコンポ」と称して売られているもの2~3万。
比してこいつ8万。スピーカ込みで10万。ハイレゾ対応で音は良いと書いておく。コストパフォーマンスはあなた次第。
なお、HDDに音源書き込むと、その音源に関する情報が何も無ければ「gracenote」で取りに行くが、正しいデータ取ってくる保証はないので、あらかじめパソコン段階でflacで取り込み、楽曲情報を付加してから書くと良いだろう。
以上。で、父の日に「おいオヤジ、これやるわ好きにしろや」と置いて帰る。
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» SACDからハイレゾへ 〜 HAP-S1 / Sony [Donata ?]
管理以外はPCオフでも単体で音楽を聴けるものを探していたけどあまり選択肢がなくHAP-S1をゲット。リモコン代わりにスマホ/タブレットがあると格段に便利。ハイレゾ対応を売りにしているけど、それ以上にシンプルな構成で使い勝手がよいところに満足! 従来音源のDSEE補完やネットラジオも結構使える。... [続きを読む]
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