オレ的ハイレゾリューションオーディオ再生まとめ【ハイレゾ音源再生】
■能書きの前書き(2017/11/23追記)
2017年末現在。この記事の環境から以下のように変わった。
・円盤およびハイレゾ用DA:デノンDCD-SX11
・アンプ:アキュフェーズE-470
・ポタ:ソニーNW-ZX300+MDR-EX1000orMDR-1A(いずれもバランスケーブル接続)
●冒頭の能書き
買い換えたCDプレーヤがたまたまDSDディスク再生機能を持っていて、じゃぁというので作ってみた、ことから全てが始まった。まぁちょこちょこ増やせばいいやのレベルだったが、対応したウォークマンが出て一気爆発、自宅、実家、携帯(ウォークマン)、義父母宅まで一気に繁殖(!)させるに至った。
以下音キチオーディオファイル各位参考のため現下のシステム構成をまとめる。なお、専門用語の解説は付けない。必要に応じリンク先記事を参照のこと。
●自宅・携帯
・対応メディア:SACD/DSDディスク/ブルーレイオーディオ
・対応ファイル形式:wav(192kHz・24bit)/flac(192kHz・24bit)/dsf(2.8MHz)
・再生方法:ディスク再生/HDMIよりAVアンプ/ウォークマン
基本的にはパソコン上でファイルを再生し、HDMI経由でAVアンプのDAコンバータへ送り込む。但しDSDの方が若干音が良いのと、CD風の再生ができることから、DSDの円盤を回すこともある。なお、DSDディスクはダウンロード音源からDVD-Rに書き込んで自作している。
PC再生は「Media GO」上で流したい音楽だけセレクトしておける(プログラム再生)のがメリット。なお、PC再生でもOPPOを介しているのは、PCがDSP-Z11を直接認識出来なかったためで、認識出来れば必須では無い。ちなみにZ11が実家にいた頃は実家PCと接続できたので、Windowsのバージョンや、PC-アンプ間の距離も関係するだろう。
ウォークマンで持ち出して外でも聞いている。
●実家
・対応メディア:SACD/DSDディスク/ブルーレイオーディオ
・対応ファイル形式:wav(192kHz・24bit)/flac(192kHz・24bit)/dsf(2.8MHz)
・再生方法:ディスク再生/DDCよりAVアンプ
とはいえ実家でアンプに火を入れるのは実質オレだけなのであるが。
そのハイレゾに手を出すキッカケになったCDプレーヤは現在こっちにいる。そこでDSDを再生するか、パソコンからイギリス「ifi audio」社の「nano_iDSD」をUSB-同軸のデジタルコンバータとしてAX-4600に送り込むか、基本どっちかである(iDSD導入記事こちら)。なお、ブルーレイ系の音円盤は三菱の内蔵TVで再生し、光デジタルでAX-4600に送り込む形しか取れず、この場合96kHzが再生上限になる(AX4600のHDMIは1.1でARCが使えない)。一方でiDSDはDACとして使う場合、384kHz・32bit(フロート)およびDSD11.2/12.4MHzに対応する。DSD5.6の表現力は圧倒的そのもので、これ以上が標準になるようなら自宅に再召還?
●義父宅
・対応メディア:なし
・対応ファイル形式:wav(192kHz・24bit)/flac(192kHz・24bit)/dsf(2.8MHz)
・再生方法:機体内HDDファイル再生(DDCがあればPCからの再生も可能)
義父宅は義父自身が扱うので徹底した単機能化を図った。HAPはHDD内蔵のコンポであり、HDDに音楽書き込んでスピーカ繋げば音が出る(導入記事こちら)。音源はオレが時々書きに行く。円盤系の直接再生は考えていない(HAPはデジタル入力を持っているので、PCからDDCで送り込むことで直接再生自体は可能)。
以上
★スピーカーについて
ここの図解には一切出してないが、オーディオ協会の「ハイレゾ」基準(40kHz以上)まで全て整ったルートは自宅でスピーカ(ヤマハNS-F500)再生するか、STAXを使った場合のみ。ただまぁ、20kHzでズバッと切れたスピーカなどあるはずがなく、アンプさえしっかりしてれば20kHz以上も出してくれる。ハイレゾ音源のハイレゾ感は充分出るので安心して欲しい。
★車載?
ヘッドユニットカロッツェリアDEH-P01はウォークマンをUSBメモリとして認識し、内部のwavファイルを自らのDACで再生できる(関連記事この辺)。ウォークマンからデジタルのまま持ち込める。しかしwavは44.1kHzのみで、ハイレゾ音源は不可能である。なお、アナログのAUXも持たせてあるが、タイムアライメント等の処理のため一旦ADしており、ここが16bitなので「ウォークマン内部のハイレゾ音源を再生して送り込むことは出来るが、ハイレゾ本来の解像感は失われる」。よってハイレゾ対応は「未」と置く。
★重要「ハイレゾ音源」と称するもの
「CDを凌駕するサンプリング周波数とビットレートを持つ物」と定義して良いが、音源まで遡ると様々である。
①最初からハイレゾクオリティの機材で直接デジタル録音したもの(DSDレコーダもこれ)
②アナログ音源をハイレゾ機材でリマスタリングしたもの(現状一番多い)
③リマスタリング時に推論回路を用いて超音波領域を補完したもの(ビクターK2系など)
④サンプリング周波数は44.1や48だが、コンプレッサを使いたくない/レベルオーバを嫌って24bitで収録し、その音源をそのままハイレゾと称して販売しているもの(48kHz/24bit)
⑤CDや配信用に作られた20kHzまでの音源で単にサンプリングレートを変換しただけのもの
④はアニソン等に多い。ただ、打ち込み等の電子音源にヴォーカルをかぶせてある範囲なら「害」はない。
問題は⑤である。実例をお目にかける。
「96kHz/24bit」で販売されているピアノ曲である。が、ここらで聞いた音に比べて鮮度の低さと背景ノイズの多さに首をかしげ、フリーウェアのスペアナソフトに通したみたのがこれである。横軸はLog50kHz。96kHzであるから、シャノン則、ナイキスト則に従い48kHzに折り返しノイズが乗る。48kHz付近のピークはそれで、48kHzの低域側はサンプリング周波数と元音源との干渉である。ここで注目して欲しいのは20kHzである。スパッとゼロになっている。これは元音源が20kHzまでの特性しか持っていないことを意味する。ピアノはインパルスを援用する楽器であるから、20kHzで都合良く切れることは絶対にあり得ない。
一方こちらは192kHz/24bitのやはりピアノ曲、牛田智大「パリの散歩道」である。48kHzの倍数系なので、48kHzに小さなピークが見えるが、エンベロープ自体は自然に高域減衰を描いている。
更にこちらはグラモフォンのバイオリン曲でバイオリンソロの部分をキャプチャしたものである。倍音成分がズラリと並ぶ。
音源明示の無い曲や、ジャンルに置いて知名度の低いレーベルは応じたリスクがあることを認識頂きたい。可能であればいきなりアルバム、ではなく1曲買いしてこうして解析し、チェックしてみるとよい。
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