音源を媒体から解き放て~イマドキのオーディオ入門その2~
●現状整理
本題に入る前にイマドキのオーディオの形を整理しておく。昔は単純だった。
①音源
CDやレコード。ラジオ放送。これらを直接聞くか録音して聞く。
②再生
上記①専用機→アンプ→スピーカ
こんだけ。ここに「持ち歩ける」…ウォークマンが追加された。ウォークマンは当然イヤホンが主役で、イヤホン・ヘッドホン市場が大いに活性化した。
現代を見てみよう
①音源
CDか配信。これらを直接聞くか携帯端末/PCに録音して聞く。
②再生
上記①再生機にイヤホン。或いはストリーミングで送り込んで貰う。
そう、「昔の②」と「イマドキ②」は全然違うのだ。しかし、スピーカーとそれを駆動するアンプという組み合わせは変わらない。この間のギャップを埋める方法の提供と動機付け、実行させるのがオレの使命w
…何か出て来たな。ちなみにこういう
携帯端末+アンプ内蔵スピーカ
というやり方も確かにある。だが、この方法は内蔵できるアンプの駆動力の制約からスピーカのサイズもおのずと限られる。目標である「部屋を音楽に満ちた空間にする」のは苦しい。どうせなら全身で受け止めたいじゃん。
更に書くと、最終目標はCDを上回る高音質音源「ハイレゾ音源」の再生に置く。その描く空間はこうしたコンパクトサイズのシステムではかなり苦しく、発展性も考えると方向性としては違うと書いておく。同様の理由でドックコンポ、および、いわゆるミニコンポも考慮に入れない。
●アンプから音を出すために
アンプは増幅器を意味するAmplifierの略語である。音楽信号を増幅してスピーカを駆動する。従って携帯端末から音楽信号を取り出してアンプに送り込んでやる必要がある。
「携帯端末から音楽信号取り出してアンプに送り込んでやった」
いやそれでコト足りれば話は早いんだが、次の2点のいちゃもんが付けられる。
・音が悪い(ノイズが多い)
・音圧が低い(電圧が低い)
「音の善し悪しなんてわかりゃしねぇよ。それに、電圧が低いから増幅するんだろ?」
その通りなのだが、ノイズが多いので、ノイズも一緒に増幅しちゃうんだよ。ちなみに音質とか聞き分けとか重箱の隅をつつく話のように言われるが、写真の組み合わせでは聞けたものではなくて(ハッキリ書いちゃうけど)、一般的に非常識な価格帯のウォークマン
持ってきて「まぁ許せるか」
このことは、
・携帯端末からは音楽の「データ」だけよこせ、あとはオーディオ側で専門のキカイと回路が担当する
というシステムが「引けない一線」であることを示唆する。「音源を解き放て」なのである。ここで問題なのはそれをやろうとするといきなり事態が複雑になること。簡単に言うとやり方が2通りあるのだ。
これはウォークマン→デジタル信号コンバータ→アンプと繋いだ例である。iPhoneでもアンドロイド系でも同じことできる。端末側で曲を選ぶと、コンバータ側が追従してデータを音楽信号に変換してくれる。上でiPhoneをアンプに繋いでいるが、それをデジタル化したものと考えて良い。ただ、実際にこの接続を行うと、端末の電池を著しく消耗する。なお、ウォークマン/エクスペリア系だけになるが、この繋ぎ方を前提にしたアンプ売ってる。
(ソニーUDA-1/だいたい5万円)
これはアンプではなく、ブルーレイプレーヤにウォークマンを「音楽データの入ったUSBメモリ」と認識させた状態。この場合プレーヤのリモコンでウォークマン内の音楽ファイルを探す。ブルーレイプレーヤは最安1万で手に入る。この機能を内蔵したアンプの例としてオンキヨーNR-365。
(だいたい3万円)
ただ、2番目の方法の場合、スマホは「いじられる側」に専念するので、操作状況を映すモニタやテレビがどうしても必要になる。
(つづく)
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