いいくぼさおりvsアキュフェーズ+STAX
●冒頭の能書き
「VS」書いてるが対決というより「ガチ高音質で聞いてみた」ということで。彼女の音盤は名古屋で買ったので、東京に置いてたこいつらで聞いたことないねん。で、こいつら名古屋に持ってきたので世紀の競演(!)
・再生アキュフェーズDP-65/スタックスSRM-Xh(アンプ)+SR-404(イヤースピーカ)
・音源「ハジケマシテ」(2009年)「ケッヘルへの伝言」(2013年)
●概要
硬質でカチッとしている。リバーブ付いた音すらもカチッとしている。彼女の持ち味は「ドコまで伸びるんじゃい」と言いたくなるような伸びやかで幅広い声だが、その点は抑制された印象を受ける。というかやっぱライブで聞けというかハイレゾにしろというか、「解放してあげたい」音だ。44.1kHz/16bitに「音を閉じ込めてある」。
●声
囁きから張り上げまで様々なパターン入っているがディテールまで子細に拾ってある。「どうせ聞くならこうでなくてはならない」と思うところほぼトレースしてあり満足。ただ囁きは囁きなりに、フォルテシモはそれなりに、65536階調もう少し信じてやっても良かったのでは無いか。小さい方崩れるかも知れないが、それは再生システム側の問題だし、彼女聞くならそれなりの機材用意してやらんと失礼だし充分な音にならない。
●バックグラウンド
声が強いので本人のピアノ含め5~6の楽器を鳴らす(鳴らせる・盛り込める)楽曲が多い。「カッチリ」と書いたが混濁せず配置されている。それぞれの音質も硬質でクリアだ。ひっくり返して「硬い」という向きあるかも知れないが、伸びやかさや柔らかさは声で十全にフォローされるのでムリに輪郭崩すこともあるまい。
●総括
CDじゃ収まらん声だろうな思ったがやっぱりそうだという感じ。ヴォーカルトラック切って貼ってという感じは無いので、マイクに近づけたり離したり気を遣いながら録音したなという印象。好き放題歌って貰って更に花開くのが彼女の声だと思うので、DSDとか広大なダイナミックレンジを持つ最新テクノロジーでの録音、およびリリースを是非お願いしたい。
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