バロメータ
見たまんまである。単なる趣味。台風追跡のお供。え?ここからどうやって膨らませて記事にするんだって?
いわゆる1気圧は1013hPa(ヘクトパスカル)なのであるが、登山用なので低い方の目盛りが充実している。高い方は1040止まり。とはいえ、日本列島にいる限り気圧が1030を越えることはまず無い。
低気圧の「発達」に相当する言葉を、高気圧の場合「卓越」という。低い方の記録はちょくちょく書いてる1979年台風20号(870hPa)であるが、高い方の記録はシベリア高気圧が持っていて、1968年12月31日、1083hPaとなっている。そこまで行かなくても~1070位はちらちら見かける。
(2005年12月5日)
ちなみに温帯低気圧は950前後まで発達することがあるが、そうすると高気圧~低気圧の差が100hPaを越え、それは実態として1013hPaの環境に910hPaの台風が来るのと風を作るポテンシャルは変わりない。
で、低い方であるが、地球上で言うと、高い方が低くて、富士山の山頂が630くらい。エベレストで300。その昔エベレストには酸素マスクが必要と言われたのはこのせい。ちなみにISS:国際宇宙ステーションは1気圧、宇宙服の中は0.3気圧にしてある。宇宙服の中はエベレストなみと言うことになる。これは下げられるだけ下げておかないと、周りが真空なので膨らんでしまうから。その分酸素濃度を上げて呼吸自体は成立するようにしているが、酸素の濃い0.3気圧が身体に大きな負担になることは確かで、宇宙服を着て活動するというのは非常に勇気のいる冒険、ということになる。
●おまけ
国土地理院の地図で当該座標で右クリックするとその場所の緯度経度「高度」が分かる。基本的な使い方はぐーぐるまっぷと一緒。
基本的に10mで1hPa減るから、諏訪湖(760m)は対東京湾76hPa低い。東京が1気圧の時937hPa。「非常に強い」台風の中心と同じくらい。
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