八月の大雨
確かに広島原爆忌が雨だった記憶はない。
ただ、「理科年表」をはぐると、「8月の大規模水害」は珍しいことではない。
・2009/8/8~11:台風11号
・2008/8/26~31:愛知県で記録的大雨
その時の自ブログ記事。
・2005/8/10~13:大雨
後は書くだけにしておくが。
・2004/8/22~9/2:台風16・17号
・2003/8/6~10:台風10号・前線
・2001/8/18~24:台風11号・前線
21世紀でもこれだけ。ちなみに伊勢湾台風の年、1959年は気象災害が多く、7月に台風5号と前線、8月お盆の頃に台風7号と前線、そして宮古島台風(台風14号)も同年である。
確かに8月は暑い晴れの日が続くというイメージがあるが、30日フルに晴れることは絶対にない。なぜなら「南の空気が北へ上がるところ・北の空気が南へ下がるところ」は一定でいられないからである。正確には一定で居たがるのだが、地球が自転しているので動いてしまうのだ。この際、「北上と南下」が衝突する位置に前線が発生し、大雨が降る。「雷三日」という天気俚諺(てんきりげん:言い習わし、ことわざ)があるが、これは不安定な状態が3日ほど続くことを示す。そう、諺にあるように昔から知られていたのだ。今回もまた「例年と違う~」みたいな言い回しを報道機関がしているが、それは8月の天候に対する誤った観念の固定化を促進しかねないと危惧している。
お住まいの地域の顕著な災害は市や町、県といった単位で過去の記録がサイトに上がっているはずである。「8月の大雨」が無かったか、一度参照されてはいかがか。
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