午前4時の避難勧告
朝起きたら土砂崩れの一報で、夕刻には惨状がようやく見えてきた。
広島何が起こった。
報道によれば距離20キロの範囲で土石流が23カ所、土砂崩れが2カ所で起きたという。午前4時に避難勧告を出したと言うが、寝ていたり、豪雨と雷の中では受け取るすべが無かったのではないか。
雨の動きを見てみる。
前夜から非常に狭い範囲で猛烈な雨が降り続き、朝方に向かって強くなっていったことが見て取れる。注目すべきは23時に一端おとなしくなっていることで、「峠を越えた」と感じてもおかしくはない。
そして、また、こういう話を書かなくてはならないのだが。
地質の特徴も、土砂災害の可能性が高いことも、過去の実例もあった。
(http://www.cgr.mlit.go.jp/ootagawa/sand/west/page1/index04.html)
何かこう、単位時間あたりの積算で、警報を「自動的かつ強制的に」押し込む術はないのか。いやできるはずだ。「エリアメール」のプッシュは実用化されている。携帯端末が扱えなくても、戸別にラジオ機能付きの受信機を備えることは可能であろう。岡崎で大規模な水害が発生したこの時、自分は夜っぴてレーダーを見ていたわけだが、それはヲタの直感で尋常では無いと判断しての行動であった。それを機械的に行い周知する仕組みが絶対に必要である。
最後に怖いものをお目にかける。昨日昼下がり、名古屋市周辺の「30分間」の雲の変化である。
名古屋市の東部で何も無い→猛烈な雨になったのがお分かりいただけるだろうか。
どこでも起こりうる。アスファルトで覆われた都市部では土砂災害は無かろうが、その代わり処理しきれない水が溢れる(内水氾濫)。山岳地は言わずもがな。住んでいる場所の地質まで把握しろとは言わぬ。ただ土砂災害危険区域を示す地図は各自治体出しているから、それは把握しておき、予報を見てアンテナ高くして(ネットを駆使して)情報把握と早めの避難を心がけていただきたい。
昨日の続きになるが、1954年は夏場から台風と大雨が相次ぎ、宮古島台風、伊勢湾台風とまるで「とどめを刺す」かのごとく巨大台風に襲われた。「繰り返す」はありうる。まだ気を抜かないでいただきたい。
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