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2014年9月 3日 (水)

バッハ!【ハイレゾ音源再生】 @octaviarecords

初めに書いておくが、オレはオーディオヲタクこじらせてアコースティックに手を出したに過ぎないので、作曲家が~、演奏家が~、みたいな議論仕掛けられても何のレスポンスも返せないのでごめんなさい。

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(円盤これ

バッハ。ヨハン・セバスチャン・バッハ。音楽室のずらり並んだ作曲家リストの最初の方に出てくる。教会音楽を祖とするクラシック音楽大系の嚆矢として知られ「音楽の父」と良く教科書に書いてある。タイトル「ハイレゾ音源再生」と謳ってあるが、バロックを当時そのままの教会オルガンで演奏し、最新技術で録音した。そのギャップに心惹かれた。もちろん、「美しい音が聞きたい」というだけの動機である。2枚買ったが「オルガン作品集1」の方でインプレ。DSD録音。スーパーオーディオCD。機材はOPPO DJP-103よりHDMIでヤマハDSP-Z11。

気持ちよい。一聴して非常に心地よいのである。バロックしかも教会音楽であり、典雅で重厚で、ともすれば気取って鼻につくような…というイメージ伴いがちだが、そんなことはない。すーっとした透明感を伴い、教会の広大な空間の空気を、500年間主イエスに奉じる音楽を奏で続けてきたオルガンの音を丁寧に室内に解き放つ。適度な残響は美しく漸近線を描いて消え、ペダルと鍵盤の仕事を一つ一つ再現して行く。それはダイレクトストリームデジタルの描く理知的かつ克明な音と言って良く、特段文句つけるところは見当たらない。二等辺三角形の頂点で浴びるように聞きたい。一方でだらだら流しながらごろごろするのもまたとない贅沢だろう。

音楽自体について言えば、クラシックなんてしかもバロック宗教くさいとハードルは高いわけだが、「音楽の父」という物言いと裏腹に、曲自体からはむしろ母性を思わせる慈しみを感じる。「恩寵」この言葉の意味に深く感銘を覚えたならば、特段キリスト教徒でなくても納得出来るのではないか。

音のクリスタル。(しかしぜってぇオレ音楽じゃ無くて「音」聞いてるよな)

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