所属:無限の天空
我々の太陽系は天の川を構成する渦巻き状の星の集団「銀河系」に属している。直径10万光年の中心より3万光年、「オリオン腕」と呼ばれる星の集合体の中にある。
銀河系と似たような星の集団は宇宙に無数にあって、お隣が有名なアンドロメダ銀河である。
で、彼(!)と銀河系、それぞれの付属銀河で、銀河の集まり「局部銀河群」を構成している。ちなみにこの「銀河群」は、銀河の集まりとしては小規模なのでこう呼んでいるのであって、もう少し多くの銀河が集まっていると、「銀河団」と呼ばれる。近場では「ちょうこくしつ座銀河群」 「IC 342/マフェイ銀河群」「おとめ座銀河団」などがある。ちなみに銀河団を英語でclusterという。「クラスタ」というと、釘宮クラスタとかプリキュアクラスタとか主としてアニメの偏向くくりに使われることが多い昨今だが、本来はこのような大規模な集合体をさして言う。
で、これら銀河団と局部銀河群は、ひっくるめて「おとめ座超銀河団」(Virgo Supercluster)に含まれる、とされていた。
ラニアケア…ハワイの言葉で「無限の天空」。
何をやったか。銀河個々の運動を調べ「何がどこへ」動いているのか集計し直したのである。結果、重力的なつながりから、我々の銀河は直径約5億光年、約10万個の銀河が属する超銀河団の末席に在する…というのがこのレポートの骨子である。
(ナショナルジオグラフィックのサイトから)
白い点ひとつひとつが銀河、黒い点が我々の銀河。白い線は予測される運動方向である。線が1カ所に収束しているが、これはラニアケアをとりまとめる巨大重力源と見られる(こういうのをグレートアトラクターという)。
ちなみに、我々の銀河は40億年以内にアンドロメダと衝突合体し、一つとなってこの線の上を動いて行くことになる。
銀河たちは雄大な空間を悠久の時をかけて旅している。
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