防災の日2014~知るべきはあなたに何が起こるのか~
9月1日が防災の日なのは関東大震災(1923年)に基づく。
この災害は地震後の大火で被害が大きくなったことで知られるが、それをもたらしたのは前日通過した台風であった。台風に吹き込む風が火災を広げたのである。また、海溝型の大地震であるから激しい津波も発生した。ただ、この時の津波が大きく取り上げられることは近代、あまりない。
伊勢湾台風は言わずもがな高潮が注目される。しかし木曽三川の洪水被害も大規模な物であった。折からの秋雨前線による大雨で、ただでさえ水量が増えているところに、一晩200ミリ規模の雨が降ったのである。岐阜で犠牲104。名古屋市でも最も内陸になる守山区(当時守山市)でも犠牲15。
そう、非常に大規模な災害が起きると、視点も、記録も、最も大きく破局的な物ばかりフォーカスされ、肝心の「自分が住んでいるところ」に対しては何の参考にもならないことがままある。
東日本大震災。言わずもがな三陸の津波が最も大きな被害を出したが、千葉でも津波による犠牲が出ているし、津波による物的被害は三重の英虞湾でも出ている。地震動による建物破壊は実は福島中通り(郡山や須賀川など)で大きく、逆に震度7を記録した宮城県栗原では建物への影響は少ない。ちなみに土砂崩れ山崩れ「数え切れないほど」発生しているが報道されていた記憶が無い。
このあたりマスコミ頼りの怖さがあると思うがいかがか。併せて各テレビ局新聞で災害防災特集組まれているが、それは本当にあなたの役に立っているのか。
3.11のアウターライズ、南海トラフ、富士山噴火、首都直下地震、そしてこの8月1個も発生の無かった台風…「今そこにある危機」は聞き慣れるほどの数言われている。でも、我が身に何が起こるか予測が立っていないと対処のしようも無い。
知りましょう考えましょう。それが防災の日として多く自然災害で失われた御霊への慰霊です。
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