始めたら終わらないこと
結婚式を挙げてから四日目の出来事であった。
ニュースショーではビルから煙が上がっていた。
「小型機が突っ込んだ」当初そうした字幕であった。
しかし小型機などではなかった。
国際線の旅客機であった。
やがて二機目が突っ込んだ。
火の玉とキノコ雲が立ち上った。
人の命など画素の一つ以下であった。
気の違ったテロリズムであった。
やがて戦争が始まった。
どちらも自らを正当と称した。
戦争の生中継は二度目であった。
人類は阿呆だと深く認識した。
おかげで記念日にテロが紐付いた。
人生に一つ大きな傷を付けられた気がした。
言えるのはどちらも正義ではない。
殺して何を得られるというのだ。
主義主張を認めるというのだ。
復讐心しか生み出さない。
新たな死しか生み出さない。
1万キロも離れた文化宗教の間で。
勝ち負けを決める必要があるのか。
どちらかのみと決める必要があるのか。
かれこれ2000年。
愚かなことを。
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