花の乙女の端に立ちたり十二歳なり
「あたしプレゼントいらな~い」とかぬかしおる。まぁ「子供っぽい」からの離脱の始まりなのだが、下ろしたウォークマンをカチ割りくさったので、かこつけて新型(A17)を予約した。まぁ十代だからこそイイキカイでいい音聞いとけ。
さて親として客観的に眺めるに、視点思考は完全に女の子だが女の子っぽく無い12歳である。すなわち、感覚的で非論理的だが綺麗・可愛い・ピンク指向は無い。「女の子っぽく」育てたつもりは無いが、生まれつき女の部分は女のままに。そうでないところはそうでないまんまである。要するに「萌え」要素とされるモノが全くないw
昆虫や小動物触らせたし無駄知識色々教えたが学業に結びついているのはわずかである。
「20分で3キロと50分で7キロどっちが早いか分速で比較せよ」
もうダメである。1分間で何キロ進むか出せばいいんだからそれぞれ20と50で割ればいいのだが「km」を「分」で割る、とこういう覚え方をする。すると全く同じパターンにしか対応できず、距離の単位が違ったりしただけでアウトである。ちなみにこういう女子は「栄町方面の電車に乗る」ではなく「改札を通ったら左のホームに降りる」という覚え方をする。それは当然その駅でしか通用しない。
それはすなわち見たままであって、しかるに全容を捕まえて要約したり趣旨を抽出するという作業がまこと苦手である。番組のあらすじを喋らせたり、面白かった出来事を話させると「○ちゃんと△ちゃんがいて、○ちゃんが『~』と言ったら△ちゃんが『!!』とか言って」とそのまんまシーケンシャルに出来事を並べる。しかも例えば学校の構造を熟知してないと理解できないなど客観性を欠く。少なくとも確実なのは理系的思考回路の持ち主では無い。ちなみに理科の成績は良いが算数がダメな子はこういうパターンである。理科の成績が良いのは好きだから知っている・覚えているのである。記憶を呼び出しているだけに過ぎず、手がかりを集成して原理原則に基づく推論をしているわけでは決して無い。
されど昆虫小動物の他、貝塚でリアル縄文時代の貝殻触らせるとか、鉱物金属化石の類いの現物を置く、望遠鏡を覗かせる、等々、普通の子とは異なる経験、体験はさせているつもりである。好きなモノを見つけてトコトンのめり込む。そこで得た知識と記憶を糧とし、その類推で世渡り上手になるしかあるまい。
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