台風2014年18号の観察
「観察て人的被害も出てるのに不謹慎ちゃう?」
せやかて自宅に影響あるかで見ていた結果「観察」だし。
これで傘も差さずにちゃりんこ乗って駅まで行って出勤したと書いたらアナタは信じるか。
とはいえ進路が大体これでフィックスした辺りでちょっとやり過ごせば充分という目算はあった。なぜなら伊勢湾台風が「名古屋にとって全てが最悪」なタイミング・コース取りだったのに対し、こいつ(アジア共通名:ファンフォン)は影響が極小化されるパターンだったからだ。すなわち。
・進行左側(可航半円)である
・台風の勢力がさほど強くない
・東風になり設楽山系で遮られる
要は雨雲も風もそう入ってこないだろう。中心通過直後の吹き返しと残り雨さえ気をつければ良い。
浜松に上がり、中心は過ぎた。さ、行くか。
■名古屋
最大風速は中心が過ぎた後(吹き返し)の風速9.3m/s
■浜松
最大風速14.3m/s。午前8時頃一端風が弱まり、その後風向きが反転している。「眼」である。
最大風速9.9m/sという数字だけ見れば大したことはない。但し薩埵峠(さったとうげ)の東海道本線が土砂崩れで潰れた。
■横浜
ボロボロになってくると中心が近づいて急に嵐になるという様相を呈する。11時の12.6m/sがそれ。横浜周辺では土砂崩れで人的犠牲が出たほか。
■東京
南南東から北西へ一気に風向が逆転しているところが中心通過を物語る。風速は8.7m/sと暴風と呼ぶほどでは無いように思えるが、ビル風等の効果が加わったところは歩くのも難儀だったのではないか。
■千葉
東京湾が風路になる千葉では風速は高まった。17.2m/s。あの千葉モノレールですら止まったのだから相当酷かったのだろう。
■鹿島
そしてここから抜けていった。昼前後の風の弱まりと風向の逆転は眼の通過である。
以上経由地とその気候の変化を貼ったが。直撃されてもデータは様々なのがお分かりいただけよう。斯様に地形の影響を大きく受ける。
ちなみに名古屋では「11時までに暴風警報が解除されれば午後から授業」の規則に従い、娘は「5時限目」の授業を受けるためだけに文句たらたら登校した。よらず学生たちご苦労さんである。
最後に一つだけ文句を付けておく。JR東海の対応である。エリア内の新幹線以外全列車始発から止めるとは何事ぞ。
少なくとも岡崎以西の東海道本線、中津川以南の中央本線は何ら問題なく動かせた。何を考えたか知らんが全見合わせはさすがにやり過ぎである。
大船が水没し薩埵峠が土砂に埋もれ、豊川が渡れずその先は動けるのに動かしてもらえない。今日は東海道本線受難の日か。
ちなみに東海道線が止まるということは、貨物列車全部パーで物流に大きな衝撃を与えることを意味する。全国ニュース何も言わんが。
皆さんも台風が近づいたら地形と風向きを考えた外出・避難を。
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