0.1chの領分 @Yamaha_ongakubu
集合住宅なのでオーディオはサブウーハ無しの「5.0」チャンネルで運用していた。しかしメインスピーカであるF500がシアター用で、サブウーハ前提であるのと、映画など低音の多いソースで少し苦しげに鳴っているのを見て、本当低い領域アシスト程度に欲しいと思って追加した。但し、500シリーズ用本来のウーハ「NS-SW500」では置くのにデカいのでグレードダウン。
ヤマハNS-SW210。YST方式で最も安価でスリムな筐体。ボンボンとがなっている必要は無くて、地鳴りみたいな奴だけズシッと出してくれれば良い。そんなスタンス。
「スピーカーなの?」
「空気砲だよ」
バスレフポートさえこっち向いていれば事足りる。YPAOを走らせてチャンネルデバイドとイコライジングはコンピュータにお任せ。
エラいところにクロスオーバ持ってきたな。本当に地鳴りしか出ないぞこれ。ともあれ、低音多いの流してみよう。低音専用スピーカテスト近所迷惑ここに極まる。
●Enya/Watermark
癒やし系で知られるエンヤだが実は大地の鼓動の表現か知らんが重低音が所々に入っている。「ウォーターマーク」は最たる物で1分から2分に掛けて所々ズドンと来る。下品でなく表現。
●MJ/Xscape(96kHz/24bit)
盛りすぎだろ。で、スペアナの通りボンボン言うのだが、地鳴りみたいに出るかというとさにあらず。まぁドンシャリですわな。
●Rebecca/When you dance with me
間奏に相当するところでバスドラムが吠える。ドンドン再生。バランスも悪くない。
●TMN/Just Like Paradise
「あるの?」
イントロからドスドス言う。ちなみにボンボン言ってる「Love Train」の方が重低音領域はさほどでも無い(80位で切っている)。理由は知らん。
●鬼太鼓座/怒濤万里(192kHz/24bit)
「おんでこざ」と読む。名の通り大きな和太鼓を疾駆する。CDじゃ入りきらないという理由でアナログレコーディングされた一作。地鳴りというより空間を満たす音響エネルギというか、スケール感に効く。
ちなみに鬼太鼓座は「富岳百景」が実家にある。また低音ソースとしては「コントラバス・マリンバ・エクスプロージョン」が実家にあるし、最たる物として「序曲1812年」(大砲をぶっ放す)があるが、まぁ、この子にそこまで求めない。大体、出したら大迷惑。
●映画
「ダイ・ハード」ブルーレイからFBIのヘリを爆弾でぶっ飛ばす場面をチェック。これもスケールに効く。
●五條真由美/Rose in rose
実は風吹くように低音が入っている。心の叫びのようにも思える。決してブーミーではないし自己主張もしないのだが、有ると無いとで強さが違う。
●林ももこ/君とロケット
林ももこを大音響で轟かすという鳴らし方はしたことないのだが(やるタイプの楽曲ではないが)、ウーハ繋いであれっと思って一通り聞き直すことに。彼女の楽曲にはベースとドラム・パーカッションが常在しているので当然の帰結、とも言えるのだが、ボーカルが強いので締まった低音は良い対比をなす。
●ハピネスチャージプリキュア/勇気が生まれる場所
映画挿入歌。プリキュア映画は「オールスターズニューステージ3」から5.1chとなり重低音が付加されているが、応じたいかにも劇伴という重心の低い豪壮な楽曲。
●総括
「映画でしんどそうに」と書いたが、コンピュータの解析ではクロスオーバ40Hzで、本当の意味で「重低音」と呼べそうな領域にそっと添える感じになる。テストトーンを流すと空気砲が吠え、かざしたティッシュが震えるが、普通に映画・音楽流す分には滅多に反応しない。
でもそれでいい。本当の重低音は音ではなく風であり部屋を揺るがす。こそっと支えてナンボ。
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