ものすごい音源vsものすごい再生装置【ハイレゾ音源再生】
ハイレゾ聞くなら「演奏を直接ハイレゾデジタル変換しました」じゃないと面白くなくて。
そーいう音源は現状まだ少ないので、それしか買わないと縛りを掛ければ自制にもなる、と←本当か
で、一個取り寄せてみた。
ベルリオーズ「幻想交響曲」。ゲルギエフ指揮・ロンドン交響楽団。輸入盤。SACDのマーク見えてると思うが、のみならず。
ブルーレイオーディオディスクである。映像円盤のブルーレイだが、映像入れずに超高音質をお楽しみ下さいというコンセプト。メニュー画面以外のビジュアルは入っていない。
5.1チャネルDTSマスターオーディオ。5チャネル全て192/24なのだ。何という贅沢なオーディオフォーマットか。
アンプはこう表示される。さて結論から言うとこの板の再生は非常に難しい。「とても良い」とHiViの麻倉さんが褒めていたが(この方は大学で音響理論の教授もしており、演奏と録音のどっちも良くないと褒めない)、録音レベルが低いので増幅系の負担が重い。但しなるほど5チャネルで降ってくる192/24はこの上なく素晴らしい。おや?
「ヤマト運輸です~」
ジョーシンからデカい箱。また大げさなキカイを買ったか妻にびびられたが。
中身はこの銀色の人。スタックス専用イヤースピーカドライバSRM-323。要はヘッドホンアンプである。上の黒いのは今までの物。
鎮座ましましてこう。イヤースピーカ本体はSR-004。佇まいでお分かりのようにものすごいキカイである。メーカサイトを見るにプリアンプはFET、電圧580Vのドライブ段はバイポーラのエミホロ。アナログ使いなので放熱もそれなりあってスリット部は40度くらいになる。
音は至高。コンデンサ型は原理器そのもので、音質の大半は発音体が支配し、エレクトロニクスはひたすら元波形に忠実に充放電さえしてくれれば良く、しかるに、途中の回路が増えるだけデメリットの元だし、凝っても音質にそう差は出ないはずなのだが。
こいつ根本のノイズが非常に少ないのでとてつもなくクリアである。クリスタルガラスの存在を知って水晶のわずかな偏光を知る、みたいな。さて早速なのでこいつで↑のベルリオーズ再生すると、その小さく微弱で、しかし美しい音連なる中に録音会場の音楽以外の音ががさごそ入っているのが聞き取れる。普通のスピーカでそこまで解像しようと思ったらアホみたいな金額必要である(それを絶賛するんだからこの辺も聞き取れてるんだろなぁ麻倉さんのシステムは)。コンデンサ型はシレッと出す。
いつぞや紹介したバッハのオルガン。もうため息しか出てこない。天上の音だこれは。
テウチ突っ込んでみよう。「ふたりはプリキュア・スプラッシュスター」の歌手と声優4人がそのままユニットを組んで活動している。
いやなんかもうニヤニヤする。なんだこれ。「女性ヴォーカルさしすせそが難なく聞こえる」これだけで分かる人は分かるでしょ。
さて今回「ブルーレイオーディオ」紹介した。ブルーレイのプレーヤorレコーダ有れば板から音出すこと出来る。ただ当然だがそれなりの音質で聞こうと思ったらオーディオ装置要する。「SACDとドコが違うんだ」という話はある。ブルーレイのレコーダなら大容量録画というメリットもあり「新たにSACD再生機を買う」より導入のハードルは低いだろう。その点で麻倉さんなんか推してるわけだが、いかんせん、こんなものの存在知ってるのはオーディオエンスーだけで、そういうのは大体、すべからくSACD手を出しているか、ハイレゾはコピーなど取り回しの良い配信で、という向きが多いことだろう。まぁ間違いなく流行らない。5.1みたいなマルチチャンネル音源がぽつぽつ出て来れば上等、ではないのか。ただDSDとPCMの違いはあれど、SACDとどっちが残るかつーたらブルーレイだろう。DSDの本当のメリットは最初からDSDで録音してナンボなので、DSDの「編集のしづらさ」を考えるに(量子化ノイズが重なって行く)、PCMから演算でDSD化することが多くなろうから、それならそのままPCMでぶっ込めるブルーレイの方が楽である。またDSDならそのまま配信で流せば、ナンボ売れるかワカラン板に作るリスクも少ない。「SACDでなければならぬ」選択肢は少ないのである。
まぁ、ゆる~く。大体、この辺買う奴は、どんなメディア、ルートで出されても良いようにシステム出来ている。好きな方式で出してくれや。
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