奇蹟の大安売り
見えねぇよ。何度も書くが流星は3大群(しぶんぎ(りゅう座イオタ)・ペルセウス・ふたご)以外は1時間に数個レベル。全く一般向きではない。ましてや「しし」なんか今が最も少ない時期(およそ33年ごとに大規模に活動する。前回は1999~2001年)。ウェザーニューズええかげんにせぇ。安易に見上げて「なんだ全然じゃん」とがっかりさせたり、風邪をひかせるわけにゃいかねぇんだよ。
よらず最近天文・気象・暦関係でやおら希少性を煽って騒ぐ傾向が強い気がする。惑星の逆行で凶兆と大騒ぎした未開の星占いの如くである。先週も「ミラクルムーン」とかTL出てきて何だと思ったら「閏九月の十三夜」ってだけ。ちなみに旧暦の閏月をどこに放り込むかは二十四節気(太陽と地球の位置関係)のズレから決まる。19年で7回放り込むという原則の下、「中気」・・・ああ面倒くさいw
が含まれない月が発生した場合、その月を閏とする。今年は10月23日霜降、24日が旧暦1日。11月21日が旧暦の29日。11月22日が小雪、旧暦1日、ということで、この月が閏9月とされた。結果「旧暦9月13日」に続き「旧暦閏9月13日」が発生し、旧暦9月の習わし十三夜のお月見が2回来る「後の十三夜」で171年ぶり→ミラクル。という形で騒いだようだ。ちなみにこの暦法は江戸時代の「天保暦」に従ったもののようだが、これによると2033年、実にややこしい問題が生じる。詳しいことは「2033年問題」でググってくれ。
さておき。
171年ぶりでミラクルならこの日この時なんで騒がなかったのよ、というのがこちらである。
西暦2000年2月29日。
「ぴったり2000だけど4年に1度の閏年じゃん」
否否、これ、400年に1度。
現行太陽暦「グレゴリオ暦」は次の基準に従って閏年を置く。
「西暦紀元(西暦)の年数が100で割り切れ、かつ400では割り切れない年は平年とする。これ以外の年では西暦年数が4で割り切れる年は閏年とする。」
すなわち100キリ番の西暦年は閏年を置かないが、400で割れる年は逆に置くのだ。なので1996-2000-2004年と閏年が配置されたのは400年に1度の現象。もう少し言うと、グレゴリオ暦が制定されたのは1582年なので、制定されて2回目の「400で割り切れるからやっぱり閏年」だったのである。ちなみに日本が太陽暦に移行したのは明治になってからだから、「太陽暦ニッポン」としての400で割り切れる閏年はこの時が最初だったのだ。単純に4年おきに見えて実は初めての出来事だったのである。
ま、とか言うオレも知ってはいたがだからって何かしたわけじゃないんだけどね(当時カノジョだった妻に話して「ふ~ん」と言われた記憶がある)。
おお、ちゃんと閏年じゃない\(^o^)/最も、このiPhoneがその時動いてることはないのだが。
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