鉄道模型のレイアウトの作り方
模型鉄道「土日鉄道」年内運転終了。冬休み中に線路配置を相当入れ替える腹づもり。模型とは言え「本線上で逆行して車庫に出入り」とか無様な挙動を避けようとすると自ずからホンモノに近似してくる。
プランはこの通り。
てなわけで今回は「レイアウトの作り方」で一発キメたいと思う。実はこれで検索して来る方非常に多い。鉄道模型の線路なんか好き放題敷けばいいじゃねぇかと思うが、これという心象風景があるとか、列車の走ってくるこの角度が好きとか、何かビジュアル的ベストショットを持ってないと「とっかかり」が掴めないのかも知れない。
●目的と制約条件(トミックス使用)
①ホームは島式2面4線。有効長20m級13両(ムリして14)
②カーブ半径R317以上
③リバースを設ける。留置線は6線確保。
④機関車牽引の列車運転に備え機回し線、アンカプラー線路を設ける
⑤全体線路長はなるべく長く取り、180度ターンするカーブはなるべく見せない
実はこうやって条件絞ると出来ることが限られてきて、大体の線路の流れは固まってしまう。
・なるべく長く取る→壁沿いに這わせる
・ホームの有効長→クローゼットの中を進め
ここで「クローゼットの中を進む」ことで単なる楕円型ではない「個性」が出て来ることに気付かれると思う。
さてプラン図を見て欲しい。左上「A」としてあるが斜めにカットしたようになっている。ここは
この柱をかわしている。
クローゼットはこう。ジーンズの切れっ端とかは線路拭きに使っている。プラン図の右上に出っ張ってる部分になる。この中で180度ターンしているが、段ボール置き場を兼ねることで、「車窓に自分の列車の先頭(末尾)が見える」というしょっぱい事態を回避している。
あと、プラン図にはないが、プラン図の左下の部分、ドア開閉スペースとタンスが作る空間にリバースを配置。
後はエクセルである。複線内側での計算値を示す。まず斜めになっているAの部分はこう
・A部
280+280+99+33=692
細かい線路を組み合わせて端数を調整したBの部分はこう
・B部
158.5+158.5+72.5+72.5=462
(実際にはリバースへの分岐が欲しいので158.5=140+18.5とした)
・プラットホームのある側の左右方向(プラン図の左右長さ)
317+(cos45°×A)+70+140+280×8+140+70+317=3783.3
(cos45°×A=489.3)
・バックストレート側同
317+280×7+99+317+354+140+280+317=3784
(317+354=クランク状の部分)
・プラン図右側縦の長さ
317+140+317+354+140+317=1585
・プラン図左縦の長さ
317+(sin45°×A)+B+317=1585.3
キッチリ合わないようだが、線路の整形自体精度の高いモノでは無いため、ここまで長く繋ぐと1ミリ程度の誤差はどうということはない。ちょっとずらして繋ぐくらいわけない。以上、
「家具の配置をうまいことかいくぐって必要なホーム長さや留置線を確保する」
これだけでもリアルで個性的なプランは十分作れるとお分かりいただけると思う。なぜなら現物が地形を回避したり古い街並みと時代に即した距離を取って設定されたからである。その配置にした「必然性」こそがリアリティを生む。
カタログの楕円とタマゴから脱却し、生き生きした走行シーンを生み出す配置を是非。
●おまけ
99×5=495
280+70+72.5×2=495
これ使うと45度方向に渡り線とか配置できる
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