均一性と多様性 #setoden
名鉄4000。
1978年以来実に30年ぶりの「瀬戸線専用」新車で、2014年、6年がかりで瀬戸線の電車は全部これになった。形式統一という偉業を成し遂げた「功労車」である。瀬戸線は過去もんもんと本線の旧型を回され、ぽんこつ化した過去の旧型を追い出すという立場であったが、面目を一新した。
全部同じ電車。これは経営・運用的には正しい。性能、運転、保守、みんな一緒。形式毎にあれこれ覚える必要はない。また、同一仕様の大量生産はコストダウンに寄与する。「大量」といってもたかが知れてるが、例えばこいつの場合、電気品は多く小田急4000あたりと共通だし、ドア上に付いてる液晶モニタは
東京の山手線なんかと同じである。
一方で形式が一つだけというのは趣味的には淋しいのは確かである。電車というのはいろんな個性が面白いのであって、比して同じ電車しか来ないとわかりきっているのだ。これほどつまらんことはない。最も、6年にわたって作ってきたので、微細な変化は見つけられるし、一部の電車は急カーブで車輪の偏摩耗を防ぐための塗油装置を装備している。そこ突っ込んでこそ趣味人という見方もある。
と、言ったところなのだが。
へ?3300?
(Wiki)
本線系の最近の量産タイプである。高架化に伴い、ってんだから一時的に編成増やす要があって、終わった後は本線系に戻す腹づもりでこれにしたんだろう。え?じゃぁなんで瀬戸線にそもそもコイツ入れなかったのか?
言われているのは瀬戸線には明治以来の急カーブが存在するので、それを3300で通過するには確実性に疑義があった、というもの。瀬戸線所要の電車揃ったので今回晴れて失敗を恐れず投入できる。そんなところか。OKなら4000の後釜は本線系と統一されるかも知れない。
そんなわけで「均一」崩れるが、「違い」が生じるというのは趣味的には楽しいもの。個人的にはクロスシート部を付けてくるかどうか気になる(オールロングだろうけど)。まぁ、しばしの間かも知らんが瀬戸線走ってってけろ。
(雪のせとでん:2014/12/18)
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