DAPのCP
Dでじたる
Aおーでぃお
Pプレーヤ
の
Cこすと
Pぱふぉーまんす
ソニーウォークマンNW-ZX2。お値段1200ドル。アメリカCESで発表。日本発売は未定も出るなら春以降で14~15万円というところか。13年秋にZX1お値段7万円からを買った身には買わない理由を探すのに必死である。普通ハイエンドは数年据え置きで突っ走るので1年は短い。まぁ、ZX1じゃどうにもならんぐらいまで追い込まれるか、圧倒的に陳腐化しない限り手を出す気は無いが。速報雑誌のサイトとか「実はZX1はこんな問題がありまして」みたいな「ZX1叩き」に近い書き方をしている。そこまで悪いか?クラシックをシレッと流せるだけDAPとしては一線を画すと思うが。
まぁ音質は実機がソニスト入ってから聞いてみるとして、DAP自体は外国製など20万円級ゴロゴロしている。
(ゴロゴロは語弊があるか)
イヤホナーで有名なフィギュアスケーターも1台お持ちのようである。なお、そこはかとなく漂うダサさ(あーあ言っちゃったよ)はメーカー出自のセンスによる。DAPのアンドロ端末化は反対だが、意匠面で果たす役割は大きいかも知れぬ。それはさておき、
DAPにそこまで投資する意味あるか。
DAP-イヤホン・ヘッドホンシステムに存在意義を求めるならば「耳の直近で鳴らす」ことにある。間に邪魔するモノが無い。従って
・純粋無垢に解像した音増幅して出せ
また、手のひらサイズ=全ての回路・システムを最短距離で接続し、電池電源で駆動する
・ノイズの影響を徹底的に排除して音出せ
こうなるか。前者は後者を達成してこそ意味をなし、後者の達成には工夫を要する。ただ悲しいかなどちらもコンセント電源で動く一般オーディオコンポーネントの方にまだ分がある。
この人、専用の駆動回路が下の箱だが、コンデンサ型なので純粋無垢そのものである。で、葛藤が生まれる。この人でも「ZX2」よりお安いのである。一方でポータブルでは幾ら積んでもこれと同じ音は出ない(コンデンサ型のポータブル自体はあるにはある。が、それはそれでまたポータブル優先の妥協の産物)。
「家でこれ聞けばいいんだから持ち歩きはガチガチにしないでも良くね?」
オレの結論。ただ、唯一正解では恐らく無い。DAP唯一の方おられようし、耳ソバ再生ゆえにスピーカー再生よりエッジの立った音が得られやすいのは確かだからだ。当然ハイレゾとの親和性は高く、そこ追い込む手はアリである。
オレ良く「オーディオは単価10万円寄せ集めでシステム作れ」と書くが、その装置は恐らく誰でも一聴にして「良い音」と思うであろうからだ。ただ、それ以上は積んだなりの金額と言うより好みの問題に近い。DAPも同じ。ZX2はZX1の倍額だが「倍の情報量が出ている」わけではもちろん無い。ちなみにその速報記事に書かれているような「ZX1が音像のシャープさや音のキレ、透明感を演出する音とするならば、ZX2の音は自然な音場空間とそこを埋める柔らかくも濃密な空気を表現する音だ。」(ネタ元)が本当ならば、EDMディスコサウンドボカボカ突っ込んでる側としては逆に困る。ひたすら無機にキレまくって欲しい。「音場空間を埋める」のはスピーカでその行為そのものをしている。同じ事しても面白くない。
聞いてみて、手持ち機から乗り換える価値ありとみればそのように行動すれば良いし、単に音質向上だけを目指すならポタアンという手もある。ZX1ユーザー各位うろたえなくてよろしいとだけしておく。どうしても欲しくなったら割賦で買ったっていいじゃんよ。今から毎月1万円ずつ積み立ててもいいじゃんか。
ウォークマンより30年。ポータブル・DAPも「後は好みの問題」と言える時代が来たようだ。
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