【注意喚起】ハイレゾ音源の作り方【ハイレゾ音源再生】
このブログの検索フレーズでよく見かけるのが「ハイレゾ音源への変換」「CDからハイレゾ音源」みたいなフレーズ。
えーとですね、
①ハイレゾ音源は、大本の音楽信号をデジタルに変換する際に所定の規格に変換して作る物
②既存の音源をパソコン使ってその規格に変換しても、元の信号を引き延ばして中間値を作り出しているだけ
入って無いもの後から追加できるわけなかろうが。ちなみにCD規格の音源を無理矢理96kHz/24bitのハイレゾ規格に変換するとこういうことになる。
20kHzで「┐」型に切れ、そのあと22~48kHzあたりに「⊿」型の盛り上がりがありますね。20kHzで切れてるのは音楽信号です。CD規格なので20kHzまでしか入ってません。当たり前です。他方22~48kHzに存在するのは「引き延ばして作り出された」ことに起因するノイズです。
一方こちらはコンサートホールで最初からハイレゾ規格で収録したもので、96kHz/24bitで販売されているもの。バイオリンソロの部分を切り出しました。20kHzで切れるどころかナチュラルに減衰カーブ描いて48kHz以上に達しています(多分、DSD収録。ただそれはこの記事の趣旨とは関係ない)。所々の「Λ」形はバイオリンの基音と倍音です。基音は2.8kHzで、学校で習う音階の3オクターブ上の「ファ(2793.83Hz)」、これの2倍、3倍・・・が出ているのです。
こっちはKalafina。40kHzで切れていますから、アナログ段で高域をカットして96kHz/24bitのコンバータに通して録音したのでしょうと推察されます。どちらにせよ、20kHzより高い領域で全然違うことがお分かりいただけると思います。「元々入っていないところに後から継ぎ足してもそれは雑音に過ぎない」すなわち
CD規格の音源をハイレゾ仕様に変換しても無意味である
ことを今一度認識して下さい。何?DAコンバータのアナログ段のフィルタを緩く出来る?その演算ノイズが入り込むぜ。
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