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2015年1月16日 (金)

名古屋直下型地震は「無い」のか?~阪神・淡路大震災20年に寄せて~【2】

2.濃尾平野の形成と三河地震

(1)濃尾平野の形成

「木曽三川」(木曽・長良・揖斐)と輪中の話は教科書に出て来るので全国区であると思う。だが、「濃尾平野がどうやって形成されたか」はせいぜい東海三県の自由研究のネタ、レベルではないのか(ホントは住む土地の成り立ちを知っておくことは災害対策の面から重要なのだが)。

Tw1

震源図をプロットした濃尾平野を再掲する。

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娘の地図帳からかっぱらってみる。木曽三川はこのように濃尾平野西端に集まって海へ注ぐ。「なので洪水が多い」で教科書は終わってしまうが、「なぜここに集まった?」と考えると違って見えてくる。木曽川なんか名古屋市ぶっちぎって流れた方が海に近いではないか。なのに何故?「水は低きに流れる」うん。

濃尾平野は、こいつらが上流の山々を削って持ってきた土砂が延々と500万年ほど掛かって堆積して出来たモノだ。太古ここには湖があり、土砂で埋まっていったのだ。その河口は東から西へ移動していった。東側が埋まり西へ移動してその地を埋め、更に西へ、を繰り返したのだ。そして「西へ移動した」のは何のことはない。東側が徐々に持ち上がっているからだ。これを「濃尾傾動運動」という。東西方向の断面図を示す。

Tw7

ネタ元

結果、三川は山地である北から南へ下って濃尾平野へ出ると、今度は東から西へ緩い斜面があるため、これに沿って下る流路となったのである。この東側を持ち上げたパワーは何か。

Tectonic_map_of_southwest_japan

(Wikiより)

フィリピン海プレートが伊豆半島を伴い日本列島に衝突しているまっただ中であることは説明不要であろう。このパワーは列島を押し割りフォッサマグナを形成し、その東西に山地を形成し、山地両端に応じた持ち上がりをもたらしている。その西側の持ち上がりこそ濃尾傾動運動である。

つまり、濃尾平野には、フィリピン海プレートが南から北へ潜り込む力(南海トラフ由来)と、同じフィリピン海プレートが列島中程に潜り込むことにより、東から西へ押す力(フォッサマグナ由来)と両方が印加されていると見て取れる。

(2)三河地震

三河地震の震源地をクローズアップしてみよう。

Tw8

濃尾平野の中に三河山地が出張して伸びて来ているような姿をしている。逆に平地の中で突如盛り上がった土地にも見える。地名は「深溝(ふこうず)」である。音便変化は命名からの時間の変化を物語り、字面は地形そのものを物語る。古来深い溝ある土地として知られたことを意味する。どちらにせよ平面でいられない土地、ということが出来、そのフィリピン海プレートに起因する2つの力のベクトルが合わさるポイントであると理解される。

Tw9

訪れた2カ所をプロットしてみる。どこが断層か補助線も不要だろう。地形が断層の位置姿そのものだ。この特徴的な屈曲を呈する断層の走路はベクトル結節点を裏打ちする。このことは三河地震=東南海の余震・誘発という一元的な見方は不正確であろうことを示唆する。二つのひずみを受けており、親分である東南海の活動をトリガにずれ動いた。それは確かだが、片方の力だけで発生した、わけでは決してない。

次回・最終回

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