信じる?~宏観異常現象~信じない?
宏観異常現象(こうかんいじょうげんしょう)とは、大きな地震の前触れとして発生ないし知覚されうると言われている、生物的、地質的、物理的異常現象とされるものなどをひとまとめにしたものである。
(Wikiより)
端的に言えば「地震の前にはナマズが暴れる」の類いである。大きく分けて。
・天地の異常(音・光・振動・電磁波・温度)
・動物の異常行動
・人間の感覚異常(五感・超能力)
である。ここで超能力とは予知的なもの、虫の知らせ、形而上の存在や死別者からの啓示の類いをいう。いずれも一部を除いて科学的機序が分かっていないことが特徴である。逆に言うと、一部が科学的に説明できるばかりに、地震雲や超能力に代表されるそうじゃない怪しげなモノも入り込んでいるというのが実態であろうか。
昨日震源地を訪れ、そして記事にまとめる予定の三河地震(1945)では、発光現象が多く報告されている。「光ってから揺れる」「光の強弱で余震の大きさが予想できる」などである。類例は兵庫県南部地震(阪神・淡路大震災/1995)でも存在するほか、東北地方太平洋沖地震(2011)の一つ前、貞観三陸地震(869)でも「流光昼のごとく隠映す」などと記録されている。まぁ再現性があるので実在すると見て間違いないであろうが、原因についてはまだ不明である。岩盤同士の摩擦・圧迫によるピエゾ放電、荷電粒子の放出などが仮説として挙げられているが、測定器で捕まえるのが難しく、解は出ていない。
で、今回取り上げるのは「動物」である。それこそナマズが代表なのだが、実際多いのはネズミやカラスと言った人の間近で生きている連中や、ペット、そして昆虫である。
理屈はさておき、「っぽいんじゃねぇの?」という自分の体験を2例、挙げる。
・2011年2月10日。冬眠していたはずのオオクワガタが出てきた(当日ブログ)
これは当日、珍しいからと降雪予報のニュース、電子カレンダーをバックに撮影したもの。
宏観異常のパターンとして冬眠から早く目覚める、というのは結構あるようだ。なお、この個体はこれが2回目の越冬で、前年(2010年)は4月18日。(当日ブログ)。
・2014年11月22日。安曇野でカラスの群れを多く目撃(当日の風景を収めたブログ)
電線にワンサと止まっていたので気色悪いとは思っていた。ただ、地域により多くいたりするので、気にはしたもの特段証拠となる画像類は無い。震源地に赴いていたわけで今に思えば勿体ない。
・2015年1月12日。冬眠していたはずのオオクワガタが出てきた
すなわち、「今日」である。この記事を書くきっかけとなった。
ウチでは生命のリズムを尊重し、彼らの虫かごは寒い廊下に置いている。
土の中が居づらいから出てきたのであろう。されど幾ら不凍液仕様の血液を持っているとは言え、変温生物。真冬極寒をして彼らを土から出させるモチベーションは何なのか。なお、この個体は2013年に改めてウチに来たヤツで、2014年は4月にお目覚めしている。(当日ブログ)
昆虫ゼリーを与えたら食いつき、朝までには土の中に戻った。11年のヤツも同様に覚醒後は土の中から週に一度出てきてエサを食うというパターンで過ごした。
虫かごという切り離されたしかし土の中にいるのであるから、電磁場や振動、これに伴う土中物質の性状変化、体内細菌の異常な挙動、などが「彼」を動かした、と推察される。だが、実際の所はわからない。また、仮に宏観異常に類するとして、同様にきっかり1ヶ月を示唆するモノかどうかもわからない。ちなみにウチにはこのほかメダカとタニシとヒルがいるが、メダカはほぼ終日水底でじっとしておりエサは1日おきで良い。昨年より動きが鈍いのだが、個体差なのか今年は寒いのか、判断が付かない。なお、実家ネコ(八王子)は揺れても逃げなかったという。
(3.11の余震時日比谷公園で撮影された野良たち。都会暮らしはこんなもんかも)
「お前南海トラフは2050年頃とか書いてなかったか?」
東南海・南海から70年は短すぎる気がするからね。でも、地震は海溝型だけじゃないからね。前の直下型が歴史時代の前だったら?「活動的」と呼ばれる断層でも2000年から万年単位のスパンを持ってる。比して濃尾平野にはフィリピン海プレートの衝突(伊豆半島の陥入)により、常に南および東から押されている。
結局いつもの物言いになりますが、いつ来てもいいように隠れ場所と逃げる訓練を。
なお、「超能力」系のうち、電磁波過敏症で説明の付くものは、岩盤からの電気云々と親和性が高く、琴平-春日-伊勢-熱田-諏訪-香取-鹿島と名だたる社が中央構造線に沿っていることに一定の論拠を与える。従いアナタの耳鳴りの増加を気のせいだとは私は言わない。
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