ラスボス・イエローストーン
火山の外観は吹き出す溶岩の性質と噴火のスケールで定まる。どっちも適切だと均整の取れた形に積み上がって。
こうなる。富士山は典型的な「コニーデ式(Konide)」である。なお、コニーデは山体に対する呼称。
で、爆発が大規模だとこんな事が起こる。
自分自身をぶっ壊してしまう。「山体崩壊」と呼ばれる。
(wikiより)
阿蘇山はこれ系の典型である。では、これより更に巨大な噴火を起こすとどうなるか。
(wikiより)
「穴だけ」になる。米国「イエローストーン」はその典型。そしてこのような噴火の様態を「ウルトラプニリー式(ultra plinian)」という。「破局的噴火」という物言いは日本の小説家が自作でそう表現したもの。
そしてこの穴、イエローストーンにとんでもないウワサが立っている。
まぁ、ネタ元は「ヴォイス・オブ・ロシア」だから話半分以下で。ちなみに去年(2014年)も「間もなく噴火」とか吹聴している。(リンク先ネタ元はクリックした時期には消えているかも知れない)。
さておき、噴火するとこうなる。
「イギリスの科学者によるシミュレーションでは、もし破局噴火が起きた場合、3〜4日内に大量の火山灰がヨーロッパ大陸に着き、米国の75%の土地の環境が変わり、火山から半径1000km以内に住む90%の人が火山灰で窒息死し、地球の年平均気温は10度下がり、その寒冷気候は6年から10年間続くとされている。」
(wikiより)
ちなみに噴出するマグマは↑でぶっ壊れてるセントヘレンズの1000倍とかあるが、1000倍で済むか?
イエローストーンは210万年前、130万年前、64万年前にウルトラプリニーを、規模問わず最近の噴火は7万年前と言われる。仮に今ウルトラプリニーを起こせば伴う地震、溶岩噴出と火砕流、火山灰で周囲は破壊され焦土と化し、87000人が犠牲になるとか。のみならず噴出した火山灰と煤煙は地球全体に広がって寒冷化を起こし、飢饉が起きる。
ちなみにアメリカ政府はこれに備えて南半球への移住計画を立てているとか、噴いたら最後、ここを先途と数多敵性国家団体から攻撃され、国家存亡の危機になるから(日頃の行いというヤツだよ)、噴火喫緊は承知で黙っているとか陰謀説まである。気にとめておくべきはウルトラプリニー間隔相応の時間が経過しマグマも溜まっているということ。イエローストーン周辺は国定公園だが、そのほぼ全域にわたりマグマが広がっているという。
噴火説のソース・論拠を貼っておく。イエローストーンGPS観測点の移動。
良く書くが人類は7万年前、スマトラのトバ火山が起こした同様なウルトラプリニーで人口10000~15000人程度まで減少し、絶滅の危機に立ったという説がある(トバ・カタストロフ理論)。
だとしたら、現在70億程度生きてる我々は「人類皆兄弟」状態と言って良いのだが、ナニ殺し合いやってんだか。
BBC放送の特番「世界が終わる日」・・・イエローストーンは41分くらいから。
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