昼飯食いに明智まで
車検の時間を使って乗り鉄。
「代車は?」
「いらんです」
ショートトリップ
大都会()名古屋から中央本線1時間も上れば田畑が主体。この区間こんこんとまっすぐだが、ずっと上り勾配で往事SLの苦労を思う。釜戸駅近くでは現在位置に付け替える前の線路跡もチラリ。もっとジグザグさせて坂道を緩くしていた。
ゆがんだ。稲沢(愛知機関区)では唯一なんだっけ?EF64-1000国鉄カラー。最新鋭国鉄型も34年目。
恵那に達する。外注先があるのでチラチラ来るが「旅」として降り立ったことはない。隣駅美乃坂本にリニア中津川が設置される。
ここには跨線橋マニアにはたまらんもんがある。木造でガーダー構造と来たもんだ。
渡って降りる。これを見に来たわけではない。
降りて今日はここっ!。明知鉄道(旧国鉄明知線)。赤字廃止で三セク化。なお、JRとはもう線路が繋がっていない。
明知鉄道アケチ10形12号。車長15mエンジン295psで2軸駆動。明知は名にし負う勾配線区である。ちなみに旧国鉄明知線は遥か大正の時代、静岡掛川とを結ぶことを目して建設されたと書いてアナタは信じるか。
全長25キロで峠が二つ。しかも両方とも33‰(パーミル)という急勾配。車体の傾きを身体で感じる。
掛川はここ。この調子で幾重もの峠を越えるつもりだったのか。
最新型ディーゼルを噴かしても最高速度は40キロも出ない。クルマはおろか自転車に抜かれることも。簡易線規格のままなので短く細い線路で成り立つ。細かい周期でリズムを刻む。1両編成、がたん、ごとん。
日本一の農村風景、に認定されたんだとか。
だが、それが極楽。なおこれは三セク移管後の開業。同じく新設の「飯沼」はその勾配途中に駅があり、そうした駅では日本一だとか。傾いているのが分かる。
25キロを50分要して終点明智に達する。遥か掛川は遙かなるままに終わった。なおこの機関車C12244は国鉄時代からのここの主。1945年日立→1970年廃車。明智小学校で保存されていたものをリニア開通時の観光の目玉にするべく復活へ着手したところ。
クロスヘッドを養生している。整備士の方にお話を伺った。機構部は注油と磨き出しで動かすことに成功し、現在、コンプレッサを積み込んで構内往復展示などしている段階。磨き出された金属がそそる。ただ、ボイラーは水系がボロボロだという。トラストというかクラウドファンディングでカマ替え資金集められないか。しかしこれで33‰毎日越えてたか。どんだけの労苦であっただろう。
駅前を少し。「大正村」はテーマパーク。入り口右側のカマは焼き芋を作っている。
明智の明智はこの明智。なお町の名はかつて「明知」と称したが、「明智」に直した。
八王子神社は東京のそれではないが東海自然歩道のスタートは八王子の高尾山である。実にややこしい。すなわちこれ歩き続ければ八王子(反対側は大阪箕面国定公園)に達する。
そこまで遥かでないがこれ名古屋市民・尾張旭市民・瀬戸市民にはなじみの番号であろう、国道363。瀬戸より明智を経て中津川へ通ずる。
帰路につこうか。来た時と同じ車両。クロスシートに収まって昼飯。焼き芋の他に当地名産「寒天」のお菓子を購入。なお山岡駅には寒天レストランが隣接する。なお、助六は駅至近のスーパーで購入した単なる総菜。駅弁は無い。駅前に茶店はあるから中で食うコトは出来る。
さぁ出発だ。勾配が分かるだろう。ここを小さな機関車で越えていた。なお、気動車(ディーゼルカー)はキハ07、キハ52などの使用記録がある。
今日は春そのものの陽気だったが、車窓には雪を頂く山もまだまだ。
収穫。その寒天と、恵那来て栗もん買わぬ法はない。
娘が旅好きならねぇ。こういうとこヒョイヒョイ連れてくるんだけど。
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