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2015年3月15日 (日)

エンケラドスに生命どすえ

Enceladus。土星の第2衛星。発音色々あるが、ここでは「天文年鑑」に従いエンケラドスと称す。

Pia17040_modest

位置・軌道はこんなもん。

Pia14658_modest

20150309_p1

全容、なんと言ってもこのロケット噴射みたいな間欠泉。大質量星である土星のそばにあるため、強く引っ張られ変形している。その変形力が熱となり、水とテクトニクスを持つ。

20150309_p2

内部の想像図。今回、この間欠泉噴出物の中から「シリカ」(主成分は二酸化ケイ素SiO2。温泉のお湯の白い濁りの正体)、が検出された。で、生命がいるかも、と騒いでいる、そんな状況。このロジックは。

・シリカは熱水と岩石がふれあって生成される(温泉云々はそれ)
・地球の生命は海中の熱水噴出口で発生した

で、

「そこで、関根准教授を中心とする日本の研究グループは、プリュームで観測される二酸化炭素やアンモニアを含む水溶液と初期の太陽系に普遍的に存在していたかんらん石や輝石の粉末を用いた熱水反応実験を行い、エンセラダス地下海の環境を明らかにした。その結果、エンセラダス内部の反応でナノシリカ粒子が生成するためには、90℃以上という熱水環境が必要であること、また熱水のpHは 8~10のアルカリ性であることがわかった。さらに、ナノシリカ粒子は海水中で数年以内という短時間で大きな粒子まで成長してしまうことから、これらが熱水環境で生成してから宇宙に噴出するまでの時間は長くても数年であることを示した。関根准教授らは、これらの結果に基づき、エンセラダスの海底に地球の海底熱水噴出孔に似た熱水環境はおそらくエンセラダスに広範囲に存在し、それが現在でも活発に活動しているという内部モデルを構築した。」

ネタ元

となり、液体の水、有機物、エネルギーという、生命に必須の3大要素が、現在でも存在することを示すもの、というわけだ。

いるかねぇ。いるといいねぇ。まぁ、太陽系は材料自体は全部共通だからねぇ。

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