花冷え、或いは寒の戻り
実家(八王子)から写メが来た。
東京で4月に雪。珍しいが希有でも無い。自分の大学の入学式は雪だったし、2010年4月は千葉にいて似たような記事書いてる。
「その月に記録した最高気温」と「その月に記録した最低気温」のそれぞれレコード値(極値という)を気象庁からダウンロードしてプロットするとこうなる。なお1948年以降で取得できる。
(東京)
4月は「0.3度」と「28.9度」が同居している。折れ線グラフは「最高の記録」-「最低の記録」で、折れ線の位置が高い月ほど「寒暖の差が激しい」。1~4月はおしなべて極端な部類だが、4月は「真冬」と「真夏」が同居する分極端といえるだろう。
このことは「春」の正体が「冬系」と「夏系」のケンカの時季であることを示す。しかも「秋」より極端である。差の説明はヒマラヤの存在を考えると多分うまく行く。北からの寒気はヒマラヤにぶつかり偏西風に乗って東へ流れやすく、比して南からの暖気はヒマラヤで遮られエネルギは雲になって雨となりたやすく渡っては来ず、但し黒潮が温まれば一気に寒気を押し上げるのである。ちなみにヒマラヤが無ければ日本は常夏と言われる。そりゃそうだ。遥かに緯度の高いヨーロッパで充分暮らせる。北緯30~40度帯である日本はより暖かくてむしろ当然。
ともあれ、このように変動の大きな時季なので「最近暖かいし~」と油断せず、日々天気予報を見て着るものや暖房等考えて下さいね。
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