きわめて贅沢な悩み
CDプレーヤ、アキュフェーズDP-65。1993年。お値段税抜き35万円(当時)。
「は?」
書き間違いではない。350000円。一般常識からかけ離れた価格のキカイである(これでも同社としてはエントリークラスである)。ちょくちょく円盤のレビューを上げているが、すべからくこいつで解読される。色々判ってしまうので、正直に書くと営業妨害に相当する場合、レビュー自体書かないことにしている。
もちろん一点豪華主義・源流重視主義に基づく選択で、36回払いかで買った。なお一点豪華主義が現在3つ有ることは妻には内緒であるw
取説がどこか行ったので取り寄せた。
内容・操作把握してあるので取説自体は実は不要なのだが、
20年前のキカイだぜ?だのに一通り揃っていれば下取りがある程度狙える。そこで不足分整えて備えておこうというのである(なお、同社のキカイは出荷分と同量のパーツがストックしてあり、修理依頼があるとそこから充当する。実質1台丸ごと作り直すことも出来る)。
実はハイレゾにシフトしてボトルネックがこの子になっている。CD音質は現在でも充分クオリティ高い(8fs+20bit3並列・・・貴重なマルチビットDACでもある)のだが、CD円盤の再生しかできないのだ。比して現下音円盤はCD・SACD・自作DSDとあり、CDはこいつ(娘の塾の英語リスニング用とかもこいつw)、他はOPPOと使い分けなくてはならない。
(OPPO。一番上の黒いの。DSD円盤はUSBメモリなどと同じ「データ記憶媒体」の一種として扱う。なお一番下の金色はアンプ・DSP-Z11)
今後取得する音源をハイレゾ主体にする場合、そういう面倒な使い分けは避けたい。妻子がいじるに際しても、ハイレゾは全てDSDにして、CDと同じキカイで再生出来れば、操作性も統一できる。もちろんOPPOは全ディスク掛けられるのだが、DSDは「データ」扱いで、円盤入れて再生ボタンでGOにならない。音楽聞くのにスマホアプリかテレビを付けるかしないとならない。
そこで男であれば「じゃぁ、やりゃいいじゃん」で済む。そういうシーケンシャルな機械いじり好きだからである(その最たるものがヤマト発進である)。女性は逆である。電源オンでオールスタンバイ。円盤入れてGO、が最低ラインである。なお、円盤になっているのは聞きたいモノ別になっているので逆に判りやすく歓迎される。メニュー画面からネット上のフォルダを見に行ってとかダメである。「ほどほど同士」の接点が円盤をプレーヤに入れる、なのだ。なお、ウチのシステムはフルコンポの集合体だが、連動型コンセントを使用し、アンプの電源を入れるだけで全機電源が入るようにしてある。デカいラジカセだ。
そう。購入後20年ということもあり、こいつの買い換え問題が顕在化してきたのだ。ちなみにハイレゾ系は一点豪華主義その2(おいおい)ヤマハDSP-Z11で再生しているが、CD再生でガチンコ勝負するとZ11は負けと言わざるを得ない。こいつ以上の音質を備えたハイレゾ対応プレーヤが最低条件なのだ。同価格帯で選択すると例えばこう。
で、オーディオフェスタで実際聞いてみた。硬質に解像されるがアキュフェーズより音がイイかと問うと首肯しかねる。好みの差、なのだろうが。
そのほか。
・ソニー
SCD-XA5400ES→HDMIで吐き出す→DSP-Z11に依存
・ヤマハ
DSD円盤非対応
・ラックスマン
DSD円盤非対応
・エソテリック
DSD円盤非対応
・デノン
DSD円盤非対応
・マランツ
DSD円盤非対応
・TAD(パイオニア)
DSD円盤非対応
で、アキュフェーズでは
所要の再生機能を有する。税抜き60万9000円。
倍。
もちろんUSB-DAコンバータを内蔵する。ただ、DSD配信が11.2MHzまで進んでいるのに対し、2.8MHz止まりとやや遅れた印象。11.2がスタンダードになるとは思わないが(1曲1GBある)、この価格帯で対応していないのは説得力に欠けるだろう。こりゃポーカーで言うところのステイだ。
病膏肓に入るも度を超している。しかし、泥沼はもがくほど沈むモノ。
さてw
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