中の人を聞いてみる・新垣隆&礒絵里子 ロンド~珠玉のヴァイオリン名曲集【ハイレゾ音源再生】
●冒頭の能書き
まぁある意味「旬」な方で。
ちなみに「急激にブームになったモノ」には逆に抵抗を覚えるタイプで、廃盤になったあの方名義の曲は聴いてない。
で、新垣氏、
「陰の天才から真の天才へと大きな変貌を遂げた新垣隆のピアノによる珠玉のヴァイオリン名曲集」(CDジャーナル)
ぶははwちなみに幼い頃から技巧派で名を知られたとか。自身作曲を含むDSD録音スーパーオーディオCD。指紋付きそうなテカテカ印刷ライナーノート。アンプ温まったし聞かせてもらおうか。
●内容かいつまんで
「ツィゴイネルワイゼン」とか知られた曲を新垣氏の曲で挟んである16曲。録音は最新らしくクリアそのものだ。ピアノはソフト目、バイオリンは強め。生を直近で聞いている風。
1曲目「ロンド」。新垣氏作曲。録音当日にスコアが出来上がってきたそう。バイオリンの磯氏とテイクを重ねて、すなわちアドリブで完成度を上げていった。まぁ基本オーディオヲタクなので、作曲家の作風ガー語れる人間では無いが、次曲のエルガー「朝の歌」としれっと繋がっている。
「ツィゴイネルワイゼン」ピアノソロでスタートするが、こういう言い方適してるか知らんが「ソニーのオーディオ機器風」という印象。理知的とでも書くか。バイオリンの倍音がゆんゆん伸びていて気持ちよい。ピチカートはカチカチ弾けて気持ちよい←ピアノはどうした
「タイスの瞑想曲」何だろ、曲変わっても弾き方変わんねーんだよな。とりあえずスタインウェイの音だってことは判るわ。
「愛の喜び」スタインウェイって弾き手の感情を少し針小棒大的に(高感度に)再現するキカイって印象あるが、そこを「スタインウェイ的」に弾いてるってどういうことだろ。キカイの素性を引き出してやるってオーディオのやり方だぜ。ちなみに新垣氏は楽曲コレクターという意味の「音楽ヲタク」だとか。
終曲「哀しい鳥」新垣氏。同じくスコアが当日出来て練り込み。仮題「アンダンテ」で、録音後、プロデューサーと相談して「鳥の鳴き声っぽい」部分からこのタイトルに変えたとか。ヴィヴァルディへのオマージュとかちらほら。曲想としては他の面々が著名で楽しい、或いは落ち着けるものが多いので、一転、静かに降りて行く、そんな印象。
●総評
著名な曲ばかりだし、録音も透明感があって、週末ダラダラ鳴らすとか、普通にいいんじゃね?ただ、恬淡という印象を持つ方あるかも知れぬ。あと、再生においてはちょっと残響が多いので、小音量だとフワフワするかも。バイオリンをきついと感じるかどうかはシステムによって差が分かれる。多分、日本のメーカ製で固めたシステムに向く。タンノイとかB&Wとか入ってると、丸くなったり逆にエッジが立ちすぎてくどくなる。
妻がバイオリンを気に入ったというのでPCMトラックをウォークマンに移すことにした。
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