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2015年7月10日 (金)

数学キライのあなたと親御さんへ

中学の頃、前の席の娘はプリントが配られるなりオレに訊くのだった。

「これ、どうやるの?」
「この形に変形してから解の公式にぶち込む」
「わかんないよそんなの」

斯くて彼女の作戦は、解ける計算問題は解き、文章問題は示された数字を当てずっぽうで公式にぶち込むというシロモノであった。

数学は与えられた情報を式に起こし、目標とする答えの求め方を考え、起こした式同士を記号で結ぶ、一種のパズルなのだが。

さておく。

期末テストの振り返りをして、娘さん全部解くのに120分を要した。ただ、基礎である計算問題はxとyを取り違えたり、符号が逆転するなどの凡ミスを除けば、大体解けた。すなわち、慌てず考えれば解けないことはないのだ。計算自体はテクニックで慣れなので、後は文章から情報を拾って式に起こす、ここさえ出来れば良い。「移項」とかよく2つ3ついっぺんに行って、しかもxの項だけカッコでくくってエレガントにまとめろとかよく言われるが、そんな必要はどこにも無い。1つずつ解いて行けば良いのである「いっぺんに」は慣れれば出来る。

問:男子17人平均点a。女子15人平均点b。クラス全体の平均点c。abcの関係を一つの方程式で示せ。

そうして解ける速度と範囲を少しずつ広げること。そして宿題や間違い直しを通じて「判らないまま持ち越さない」こと。同じ間違いを2度しない、これこそ最大の勉強である。

時間は掛かる。うん、でもそれは慣れれば短縮できる。それよりは「解ける」ようになること。繰り返しで「こうすれば解ける」みたいな見当は付けられるようになる。

頑張りましょう。

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