鉄路であるれぞんでえとる
まぁ「企業」が「利潤」を考えれば、合理的な判断ではある。ただ、11両編成を都心でぐるぐる回しておくだけで儲かる企業の社会的意義としては失格だろう。
いつぞや名古屋から三島(静岡)-大月(山梨)と回る出張行があった。主催氏は三島から新幹線-新横浜-横浜線-八王子-中央線-大月と鉄路で向かうルートを組んだ。
「言っちゃ悪いがこのルートアホかいだぜ。三島や沼津から富士急河口湖、大月へ出る高速バスバンバン出てる」
「でもヤフーで検索したら新幹線しか」
「鉄道の意義」はそういうことである。ちなみに断念したこの区間は、復活させて三鉄に移管しようとしている区間(山田線:釜石-宮古)ではない、念のため。但しその代わり「バス路線」にされてしまうと、南側からのアプローチ(一ノ関・仙台側)の鉄路が切られることになる。個人的には観光直通を走らせたい位なのだが。
ただし。
そのヤフーの路線図。名古屋市を見るとハイライトした「路線」があり、「小幡緑地」の先で「鉄道路線」にあるまじき猛烈なカーブが記載され、しかも途切れている。これは何か。
「ゆとりーとライン」……専用軌道バスである。この区間は自動でステアリングされ、運転手はアクセルとブレーキだけいじれば良い。但し、新交通システム扱いになり、時刻表や路線図に鉄道として記載される一方、その根拠たる「軌道法」に従い、運転士は鉄道車両の運転免許「動力車操縦者免許」を要する。ちなみにグニャグニャ部分は高架と一般道路の接続点で。
この構造による。このことはBRTを専用軌道し、車両がアスファルトを走るバスというだけで他は鉄道と一緒、位にすれば、「バス=格下げ」的な事態は避けられることを示唆する。しかし、機械としてはバスそのもので、雨や雪に対しては応じた対応が逆に増える。
……と、まあ、ブツブツ書いたが、この「何か違う」感はなんだろう。ヒガシにはもう少し公共性・鉄道としてのれぞんでえとる意識して欲しいし、例えば土地は自治体が所有して貸し出す形にするなど、「公共交通機関を健全に維持する」ための施策は地域全体・国も含めて考えるべきではないのか。
復旧・復興は形だけ整えることじゃない。
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