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2015年7月13日 (月)

名取の地に吾は降りたり

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(中禅寺湖と男体山)

飛行機嫌いがそれでも是としたのは仙台へ降りるからである。

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仙台空港。ここを津波が覆った。信じられる?

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みやぎ復興ツーリズムガイドより)

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空港鉄道の車窓よりのぞむ、痕。「閖上」と書いて読めない、という方はおるまい。

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自分は確かにあの日波濤に飲まれた地にいる。ホテルの方にお話を伺った。

・開業3ヶ月での被災であった
・津波自体は免れた
・建物は外壁にヒビが入り、内装にシワが寄り、駐車場がデコボコになった

またタクシー会社の方から

・津波で失われて3台だけになった
・新潟の同業者からマニュアルトランスミッション車を寄贈され、現在も使用中

とのこと。

名取・閖上の地に教訓を得るならば、まずは海岸が見えなくても数キロしか離れていないという認識と、応じた設備(防潮堤など。但し絶対ではない。単なる時間稼ぎ)であろう。ちなみに似たような「平野深奥まで津波が入り込む」光景は、茨城や千葉でも見られた。我が居住地名古屋においてそれは「湾岸ゼロメートル」と言われる名古屋駅西方の一帯が該当する。名古屋市や愛知県、国が今、適切な対処を出来ているとは到底思えない。この鈍感さ、危機意識の無さは歯がゆいばかりである。されど頼るだけでは命は救えぬ。今できる最善をやるより他はない。

吾、故あって御霊ら住まいしこの地に降り立たん。
我が地が来たる大地震に備え、乗り越えてこそ、御霊らの犠牲に報いることと、今一度吾思い至り。

この地で昇天されし九百十一の御霊へ誓う。

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