6.1chの6の領分
実家ついたらテレビの音がやたらやかましい。
「聞こえんか」
「うーん。。。」
父親は幼少時より左耳の調子が悪く、加齢により失聴。右耳も聴力低下の過程にある。
なのでテレビのボリュームを大きくして、なのだが、いかなダイヤトーン名乗ったところで所詮液晶テレビの内蔵。小さくて、薄っぺらで、非力なアンプで大きくしたってひずみっぽく喧しいだけ。15畳のリビングではなお。
「だから、オーディオに回せるようにしてあんだよ」
実家システムは真正6.1チャンネルに組んである。フロント3発の音色を揃えるためBOSE363-121-363にしてあり、121はペア売りなので片方をサラウンドバックにしてある。
そう、アンプに回して7チャンネル再生(単純にステレオイメージ保ったまま6.1チャンネルに割り振る)にすりゃいいのである。頭の後ろから121が音を放り込む。よらずスピーカーで囲むので15畳にそれなりの質で音量を確保できる。大きな音が出せてうるさくならない。オーディオの面目躍如。
父親に操作を教える。本当はARC対応のAVアンプなら電源すら連動だが、それがために買い換えるにはAX4600元気なので「アンプの電源を入れろ」とだけしてある。
「なるほど、全然違うわ」
「最初からそーなると思ってシステム組んであんだよ」
「本当か?」
「本当だよ」
本当だよ。ちなみにDSD回したジブリのピアノは「聞こえん」。高校野球の中継で「0.1」の空気砲がズンドコ言うも「わからん」。
等ラウドネス曲線高域・低域側共相当に失われている。
「こないだ補聴器の見積もり取ってもらったんだよ」
40万とか。実は20万円位する高級イヤホンは補聴器の技術展開だったりする。耳の特性に合わせて音を作る。オーディオ技術そのものである。ちなみに補聴器で一番怖いのは大音響を増幅しすぎて耳ぶっ壊すことだが、その辺、マイコンを積んでいて、ノイズサプレッサが働くとか。また、基本耳のそばにマイク、というシステムだが、父親のように片方失聴の場合を考え、失聴側もマイクで拾って無線で逆側に飛ばすという。テレビ音声を無線で飛ばすオプションもある。まぁこの辺はオーディオでも確立している話で、今後は如何に電池交換を減らして行くかという方向になろう(人工心臓では原子力電池を使っているものものある)。
お前もじじむさい顔になってきたな。
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