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2015年8月 7日 (金)

Hi-Res Fresh Live"Juicy"~選ばれし者達~ @mora_info

●冒頭の能書き

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首記ライブに行ってきた。「選ばれし~」は正式名称ではなく、参加アーティストの綾野ましろ氏の「命名」である。

「綾野ましろだと!?ずるい!!」

はいはい。このライブは音楽配信サイト「mora」における、ハイレゾ配信を前提とした新人発掘プロジェクト「mora factory

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の対象アーティストのライブで、対象楽曲を購入した人から抽選制、というものだ。「厳選なる抽選の結果、本イベントにご当選されましたので」会社休んで参加してきた、という次第である。但し、だからってアーティストと話したりする機会などは何にもなかったので、うらやむ必要はない。ちなみに、自分の目的はスクショ撮ったが同プロジェクト新人のひとり「Shiho Rainbow」氏の生歌確認と、

ハイレゾ音源狩り(コレクション対象漁り)、である。

mora公式のライブレポはこちらをどうぞ。

■イベント概要

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フレッシュな新人なので「Juicy」である。司会進行役「ハイレゾマン」が都度登壇し、次のアーティストを紹介して行く。観客の男女比6:4。客席エリアの一角に机があって、複数ウォークマンとヘッドホンのセット並べて「ハイレゾいかがですか~」。MDR-1Aの音をさんざん聞かせてもらった。但し自分のキカイにつないで。

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■各アーティストインプレッション

1.ジャミーメロー

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コントラバス・ギター・着ぐるみ・そして女性ヴォーカルMEMI。着ぐるみ、というキーワードで類推されるように、動きを取り込んだビジュアル面からのアピール多い。エフェクタ、打ち込みも援用し、着ぐるみというボディアクションと、人手で不可能な電子制御を組み合わせ、独自の世界観を作っている。シュール系のマンガの世界から飛び出してきたような。

声質は、と書きたいところだが、この時PAの音質が悪くヴォーカルが歪んでおり、評価は保留する。ただ、エフェクタ・打ち込み系は応じた性能のキカイを使わないとハイレゾのフォーマットについて行けず、そこだけ「劣化」によって浮いてしまい、興ざめを起こす危険がある。歌唱力自体は問題は感じない。

セットリスト

①me.
②不一致 do you do?
③白昼夢
④夢のような夢

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「ハイレゾ」は音質指向である。ビジュアルインパクトは、ネット時代のアーティストとしてはOKだろうが、エフェクタ・打ち込みの多用も合わせ、音そのものに重心を振った指向とのベクトル合わせが今後重要だろう。そうした思い込みや先入観への挑戦は結構だが、対応した機器はまだ高価で少ない。逆に言うと「ハイレゾならではの表現力を備えた電子楽器」が存在して良いはず。多様なアイデアに繋がる多才な機器を是非。

パフォーマンス中揺れたので安普請なビルかと思ったら地震であった。
「マグニチュード5だって」
「揺れたよね」

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でも特に動じない。慣れたなぁ関東の人。

2.Shiho Rainbow

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自分の音楽記事を読んでいる方は、自分が応援している歌手が、アニメ番組なりライブ対バンなり、「つながり-つながり」で増えていることをご存じと思うが、彼女は異なる。moraでハイレゾ漁っていたら件のプロジェクトでデビューが決まり、無料配信を開始。ほうほう、んなら聞いてみよう。結果良かったので今回も楽曲購入して応募「厳選なる抽選」とやらに当たった次第。従ってメインは実力確認。

果たしてパワフルで伸びのある声であり、全方位OKな(いろんな楽曲を歌って欲しい)ポテンシャルを感じる。そして声しか聞いてないから、キレのあるダンスパフォーマンスを初めて目にして驚いた。「会話が苦手で、だから歌で伝えたい」ので、歌手を目指した、とのこと。彼女の歌詞(詞は自作)には「♪コミュ障 コミュ障なりの生き方」というフレーズがあるのだが、まぁ素直な心証なのだろう。しゃくりにシャリッとした部分があったり、パワフルと繊細を行き来する歌い方はハイレゾで真価を発揮すると思う。1stアルバム「ColorTalk」の発売(配信)も決定し、花開くタイミングは間もなくである。推しだが最初のコンタクトなので花一輪。次回からは名古屋めしなw

セットリスト

①虹の世界
②学園天国(カバー)
③星空
④CollarTalk

パフォーマンス、配信の質にも問題はない。個人的には高速BPMの曲を聴いてみたい。課題はMCか。折角の初アルバム配信、もっと煽っても良かったんだぜ。また聞きに行くぜよ。

3.瀧川ありさ

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1stシングル「Season」がアニメ「七つの大罪」エンディングに抜擢。今日びアニメタイアップは極めて強い拡散エンジン。
「クリア」という語がまず思い浮かぶ歌声の持ち主で、切ない恋歌を歌わせたい。端麗な容姿でこの声は広く受け入れられるだろう。

セットリスト

①Season
②赤いスニーカー
③夏の花
④Summer of Love

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ただオーディオヲタク的にはもうチョイ音域広げたいかな。良く書くが、女性は加齢華麗と共にトーンが下がるのだよ。「今」の声は透明感がまず来るから良いが、それでキーが下がった時、一本調子になるのが怖い。

4.FlowBack

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ハイレゾマン氏が彼らを紹介したら女性陣がステージ前にずらりと並んだ。昨今メディアの仕掛けはどこまでヤラセかをまず疑う必要があるのだが。

彼らはホンマもんだ。褒めておく。「ダンス&ヴォーカルグループ」と自己紹介していたが、ビジュアルとダンス、応じたヒップホップの楽曲は黄色い声援(死語)浴びる価値はある。一般にハイレゾに代表されるオーディオヲタク音キチは男が多く、男が男のヴォーカルを評価するハードルは激しく高いのだが(オレなんかこの位は要求する。ちなみに「MAX」が歌った楽曲の元歌がこれである)、各々の音域違いが広がりとバリエーションを生む。

セットリスト

①FlowBack
②SHAKE THE WORLD.
③MERRY-GO-LOUND
④パズル

詞・曲・振り付けもグループ内で担当を割り振ってのセルフプロデュース。ハイレゾ的にはコーラスワークで美が出せるとより良いだろう。「どうせならいい音で聞きたい」女性陣にそう思わせる原動力になって欲しい。おっさん達はキカイは既にあって音源を漁っている。女性陣には機械を買うという一線を越えさせたい。

5.綾野ましろ

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ハイレゾマン氏がその名を告げるや、女性陣と入れ替わってサイリウム紳士達がズラリ整列。聞けば「厳正なる抽選」を確保するため、手練手管とお金を使った猛者もいたとか。夜アニメも何作目か「Fate」シリーズOP歌手である。拡散エンジンとして役目を果たした結果であろう。

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声質はハイトーンでキラキラと攻めてくる。それは透明なワイングラスのごとし。浮遊感も内包し、聞いていて気持ちが良い。Fateはあちこち舞台が飛ぶので、親和性は高かろう。2ndシングルは今度は「ガンスリンガー・ストラトス」に採用されたそうで、更なるブースターになれば嬉しい話。ただ一点だけ、「アニソンのハイレゾ」にありがちな奥行きの無いぺったんこな音場にだけはなるなよ。勿体ないわ。

セットリスト

①ideal white
②vanilla sky
③infinity beyond

セトリの後ろに課題を書いてる気がするが、彼女の場合、繊細さが前に出るので、それを活かした切ないのが欲しい一方、音域的に振り回してバラエティ持ちたい気もする。ただ無理すると繊細さが壊れるので徐々に、だろうかね。初段、2段目共にエンジン強いので、そこから軌道に乗りたい。

■アーティストインプレまとめ

まぁバラエティ豊富に備えたもんで。「音源狩り」の側としては良い収穫。アニメタイアップの女性Vo.二人が良かったのはもちろんだが、FlowBackの連中どうぞ声のパワーを「ハイレゾならでは」に昇華させて欲しい。アンケートの「気になる」はあなた方にしておいた。ジャミーメローはPAの音質で損をしている。mora運営に文句言っていい。歌唱自体は悪くない。

Hr5

それから出かけるきっかけになったShiho氏。あなたはあなたの名前のプレイリストを作る。色々歌ってくれ。ZX1のメモリはまだ若干の余裕がある(笑点のプレトークか)。

◆moraさんへ
最後に、御社と業界関係に向けて正直ベースで。あ、会場にビクターからフラスタがあったの意識してるよ。

【運営】
①17:15集合で17:30開場。とのことだったが、特に17:15にイベントがあったわけで無し。だったら17:30開場なので整理番号順に待て、と書いておけば済んだんじゃないの?酷暑の中待つことへの配慮が欲しかった
②地震がありました。何か言いましょう
③終了後「デモのウォークマンを聴くか、帰れ」これはファンサービスとしてはちょっと。アーティストに「ありがとう今後も頑張れ」位を言わせるチャンスがあっても良かったのでは?人数的に不可能な状況じゃなかろうが。レーベルってのはどこもファンとの間に溝を作りたがってる気がしてならない。

【音響】
P.A.は「0点」。落第赤点どころじゃない。「ハイレゾ」のイベントなのに、出てきた音はドンシャリブーミー常時コンプレッション。ヴォーカルも満足に聞き取れないとは何事ぞ(特にジャミーメローは可哀想だ)。場末のノリ箱ならともかく、音楽ソフトの会社が音質で売り込もうってイベントでしょうに。Rシリーズのコンポ並べろとは言わないが、少なくともまともに歌詞が聞き取れるようにしておくのが当然ではないのか?音質に対する本気度を疑う。

【会場のデモ機】
ウォークマンずらずら並べて「聞いてね」とさんざ言われたが、なぜ、参加アーティストの楽曲を収録した機体が1台も無かったのか。ましてや、収録曲の殆どがアナログ音源のハイレゾ起こしとは何事ぞ。アーティストの周知と、ハイレゾの拡散を目したシナジー獲得が狙いじゃないのか。その肝心な結節点たる音源が無くてどうする。今回の新人さん達に共感するのは、まずは歌い手と同年代の人たちだと思うが、そうした平成世代が聞いたことも無いであろう「ホテルカリフォルニア」を聞いて(しかも非力なA10がどうにか鳴らしてる1Aで)「ハイレゾはいいねえ」とか思うか?ちぐはぐとしか言いようがない。これはOK出した責任者を叱っておきたい。

【ハイレゾの今後について】
(1)音源の拡散
現下ハイレゾの機械や音源を買っているのは「おっさん」である。カセットでバイアスをいじり、スピーカーのセッティングを追い込んだ経験者たちである。当然、彼らはハイレゾのメリットが高周波・微弱音にあることを理論ベースで知っており、それらの効能が最も前面に出るアコースティック音楽、特に「演奏をダイレクトにハイレゾ録音したもの」に興味が向いている。

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ヴォーカルへ振り向かせるには、①高い録音品質で②魅力的な声、が最低限必要である。一方でアーティストのファンにハイレゾ志向「いい音で聞くとどうなるんだろう」を惹起させるには、③夢中になれる楽曲(キラーコンテンツ)が欠かせない。整理すると、まず、魅力的な楽曲があり、ハイレゾの特徴を活かせるリッチなサウンド、余すところなく捉えた繊細な録音、とこうなる。「アナログ起こし」はマスターの劣化防止、文化継承という観点から大いにやってもらっていいのだが、正直、そればっかで食傷気味である。①②③を備えた正統派フレッシュを待望する。ジャズやクラシックで出来ることがポップスで出来ないことはあるまい(て、言うかやれよ)。なお、Kalafinaは全てを備えた好例と考える。

(2)ハードウェアの販売について
ハイレゾマンには悪いが「ハイレゾ」のあのロゴが要らぬ誤解を生んでいる、というのが正直な感想である。ネットの書き込みや展示会での質疑等を見る限り、「入口から出口までロゴ付き全て備えないと聞けない」と思われている節が多分にある。ポータブルは仕方ないにせよ、既存のシステムで聞く分には、

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USB-DAコンバータを繋ぐか、

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DSD円盤の回る再生機があれば良い。逆に言うと何故そこを訴求しないのかサッパリ判らない。

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ACアダプタで動くパワードスピーカでもハイレゾ突っ込めば応じた鳴り方するし、安価なイヤホンでも違いは分かる。

オーディオハードを安く軽薄に貶めたのはハード各社であろう。その軽薄ハードでも、ハイレゾを突っ込むだけで見違える音を出す。だのに、それを活かしたステップアップの提案はなく、機械を買え買え言うばかり。本当に普及させたいの?ちなみにmoraと言えば「MediaGo」だが、あのソフトはソニー以外のコンバータをASIO対応機として認識しない。

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裾野を広げる次元であるだろうに、制限を掛けて囲い込みするなど「愚策」の一言だ(KORGさんあんたもだよ)。あまつさえは、前述の通りハイレゾの主たる消費者はおっさんである。バブルでイイ思いをした彼らがPCから流し込むのは、ケーブルの重みで動くような安物DACではなく、ラックスマンやアキュフェーズ、各社の旗艦AVアンプなどではないのか。

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売りたいのは判るが、おっさん側は欲しいとは感じない。一方若者には最初から対応ハードを揃える大金は無い。それが消費者側の素直な現況イメージ。このイベント何人募集して何人集まった。ハイレゾの知名度、実態が現れているんじゃないのか。

今の若い人にとって、音楽聞くこと=スマホの動画サイトのプレイリストにアクセスすること、なのだ。無料で集めた音源聞くのにイヤホンに5000円投ずるか?大冒険なのだよ。ただ、スマホというダウンロードデバイス自体は普及していると言って良い。であれば、音楽を取り出す「出口」がまずは必要と答えは出て来る。

Tw5

特にソニーさんよ「これまでにない、小型高性能」は御社の旗印ではなかったか。具体的に書いた方がいいか「WM-101」のような「カジュアルで、でも、HiFiの匂いがする」DAC。スマホのポートに挿して終了の小さなキカイの出番じゃ無いのか。PHAシリーズ?あんな重たくてデカいアルミの塊の何が「ポータブル」じゃ。

当たり前の話だが、「好きなアーティストと好きな楽曲」がまずあって、それを「ハイレゾで聞きたいという衝動」が次に来るのである。それこそ「選ばれし結果」であり、畢竟、いきなりハードやソフトが売れ出すわけではない。所詮、規格であり容器に過ぎぬ。応じた中身が無いと応じた仕上がりにならない。順序を間違えるな。

もう少し、時流を読んでタイミング良く、誠実な製品作りを行うと共に、ハイレゾを楽しむためのステップアップの道筋を示すべきではないのか。買っている層と、買わせたい層と、商品群の展開。残念ながら少しずつしかし全部ズレている。

見直せ。「音を出す」までにこれほどの知識、キカイ、コストを要しているようではダメだ。

(8/18:mora公式更新に合わせてセットリスト修正)

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