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2015年8月23日 (日)

考えない人について考える

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(画像クリックで飛ばされる)

会社の偉い人がよく言うセリフ「最近の若い人は考えないよね」

まぁ確かに、ググれば大抵の答えは見つかる。幾つか答えを貼り合わせればそこには一見、今までに無い何か、が出現したかのような状況を作り出せる。でも「なぜ?」と意図を問うと彼らは言葉に詰まる。

実はこれ偉い人たちも悪い。

・早くやれ
・失敗するな
・金を掛けるな

彼らはこう主張する。管理職のアウトプットをひっくり返して部下に求めるモノは確かにこうなる。すると部下は自分たちより単価の安い外注へ丸投げする。要求を満足する。双方指示通りとその成果でOKOK。

「出来合を拾ってくる」

という点では実はどちらも大差ない。そう、時代の要求と、時代が出来ることと、良くも悪くもシンクロしちゃったわけ。外注に出してるくせに、ググると怒られる。そりゃ若い人から言わせりゃ「何考えてんだかワカラン」わな。

当たり前だがこういうのは「知の断絶」を招く。工場の人間なので「設計」で話をするが、大体、何か「機能」を求めて設計するが、同じ機能を実現するのに手段方法は沢山あるので、どうアプローチするかは設計者の自由である。そして普通、一つの方式に落ち着いて、改良やパーツの生産中止などによる修正を繰り返して使って行く。そこで外注に出すと、そうした継続や大元の意図はご破算になる。そして多くの場合、以降パーツを安価に……を繰り返して使って行く。目を変え鼻変え耳を変え。すると何が起こるか。実は外注に出す前の大元の設計で、必要があって組み込まれていた工夫や制限が、この外注品の整形では不具合のタネになる。

それを防ぐには、大元と外注が「なぜ、そうしてあるか」を比較し、工夫や制限、極限状態の挙動の相違を把握しておく必要がある。

「それって設計作業そのものじゃん」

その通り。そして実は、極限状態の挙動というのは、「どこで機能が失われるか」……壊れる条件を把握する=機能実現の手段の「失敗」を知ることに等しい。しかもそれは、机上検討・数値計算で見いだせる段階に人類は来ていない。いつぞや「音の良くなるSDカード」をソニーが出してオカルトだと叩かれたが、あーいうのをちゃんと説明出来る数式を人類は知らないということだ。なのに、偉い人が求めるのは「失敗するな」なのである。

そしてまた、彼らはトータルコストを下げろ、とも言う。安物買いの銭失いという言葉があるが、安く売ってもすぐぶっ壊れて修理コストが嵩んだら元も子もない。仰る通り。でもあれれ?コピペ技術者を量産して極限状態を知らない製品が出て行くのと同じ構図じゃ?

一般に機能は「動くように」作る。比して設計に必要なのは「壊れないように」である。それを身につける方法は「壊れ方を知る」である。壊れるに至る経緯が計算だけで判らないなら、実物壊すより他に手は無い。そして小さな失敗を沢山知った技術者ほど、大きな失敗は少ない。「トータル低コスト」の体現者になる。

偉い人よ、ドンドン複雑高度化していく技術に対して追従して行ける組織と伝承を念頭に。外注外注でハナクソ単位で削ったコストが、将来巨大なクソとなって帰ってくることの無いよう。

(もう少し綺麗な比喩が使えんのかわしは)

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