バケモノの子
(画像クリックで公式)
見てきた。「時をかける少女」他、娘が細田作品が好きだというので出向いた次第。夏休み他の「強力」内外作品があるなかまずまずの入りというべきか。ビスタサイズ119分、デジタル。重低音、サラウンドエフェクト随所に配されているが、特段音響フォーマットのクレジットは無い。CGとセルアクションとの使い分けはシームレスであった。
ストーリーを軽く。家庭の事情で家出、渋谷で出会ったのは「バケモノの世界」の次期首長候補。野獣な外見におびえもせぬ「彼」を「バケモノ」が弟子になれ、と連れて行く。首長選出は決戦格闘となるのだが、彼の成長は?格闘の決着は?主軸はその辺。
自分自身話を書くせいか、「自分なら次どうするか」と常に考えながら見るようになってしまった。その点で想像の域を超える展開はなかった。裏返して凡庸で予定調和、と評する向きもあるかも知れぬ。ただ娘は隣で鼻をすすっていたし、ジブリから冒険の文字が消え、アニメと言えば萌えとおっぱいと日常ばかりとなった今、久々に切れ味を感じたと書いておく。画面設計、脚本の流れともに2時間映画そのもので、良く練り込まれているとしておく。世代・立場ごとに受け取った印象持ち帰ることができるだろう。ああ、「白鯨」に興味を持った向きは図書館で借りて読むよとい。更なる示唆を得られる。
つまらんもんならパンフ買わぬ。
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