地球自身は北がS極
だから「N」と書いてある方が北を向くんだぜ。
さて。
(ネタ元)
かいつまんで書くと、
・太古雨乞い等の儀式で定期的に人工物を焼く習慣があった。その際、溶けた鉄が冷える時に地磁気の方向に磁化された。それが堆積していて年次ごとの地磁気の強さと方向が判ると共に、現在観測されている磁気異常が当時から存在していたことが判った。
・その磁気異常のメカニズムこそは、「地磁気反転」のエンジンを解明するきっかけになるかも知れない
というもの。
地磁気の反転。地球のS極N極ひっくり返る。SFの定番ネタだが現生人類もコレを体験しているらしいし、我々が生きている間に起こりうるかも知れない。ただ、それがどうして起こるのか、反転する時何が生じるか誰も予測出来ない。
そもそも地磁気の発生機構解明されてない。「ダイナモ理論」…教科書は基本こいつ。地球の内部では金属が溶けていて、自転と共に回っている。この結果、「金属の動き」が電流となり、磁気を呼ぶ、そんな感じ。ただ、「自転」は過去46億年遅くなっては来ているが、ひっくり返ったことは無く、自転がもたらす内部金属の運動だけで地磁気を説明するのは無理がある。こうなる。そこで着目されているのがこのレポートで触れられている地磁気の異常…そこだけ弱い…が太古から続いている、というものだ。要するに、地球の核周辺は単なるどろどろの熱い玉(線香花火の先端みたいなイメージ)では無い可能性がある、ということだ。まぁ確かに線香花火の玉のような一様均一な流体なら、プレートテクトニクスもあまり偏りは出てこない。最も、テクトニクスの偏りと大陸の存在はタマゴとニワトリみたいな関係なので、「起源」を論ずるのは難しいのだが。
(ソース)
要約すると、小さい磁石が沢山あって、その配列の優勢さが全体の磁石としての性質を支配する。小さい磁石を動かすエンジンがダイナモ理論。
場の方程式とシミュレーション結果ばかりで磁束のコンタ図とかないのでヒジョーに判りにくいのだが、何かのきっかけで配列が動き出し、釣られて全体が変わる、そんな感じらしい。
過去360万年の間に磁気反転は11回生じ、最近は77万年ほど前である。平均32万年周期であるから、その2倍を超過、いつ生じてもおかしくない。
我々の命と文明の発展は「たまたま」地磁気反転が起きてないからもたらされたのかも知れない。だったら、「その時」何が起こるのだろう。
このエレクトロニクスに囲まれて依存し、地球という星に生きてその星の地場の由来を知らぬ生き物の愚か70億。
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