滅び行く「昭和」
今年引退する主なプロ野球選手
高橋尚成
朝倉健太
谷繁元信
小笠原道大
和田一浩
山本昌
西口文也
森本稀哲
小山伸一郎
平野恵一
谷佳知
中嶋聡
関本賢太郎!
木佐貫 洋←NEW!!
山本昌の50歳は別格にしても、みんな30代後半から40代という年代に掛かり、後進に道を譲り始めた。平成も27年。+10年すればそれぞれの年齢となり、1980年代生まれも「引退ゾーン」に入ってくる。
コンパクトディスクが時代遅れになりつつあると常々書いているが、ありゃ「1982年」すなわち昭和57年の登場である。もう33年になるのだ。「LPレコード」が1948年であるから、レコードに互して充分生きた、となる。ダウンロード・ストリーミングへの移行は正常な遷移だろう。音楽をデータ化した以上、データインフラであるネットに飲み込まれるのは当然の流れだ。
電車もみんな銀色になった。頑固に鋼鉄で頑張ってるのは阪急・京急くらいか。エレクトロニクスに物を言わせて昭和の半分の電力で走る。多様に花開いて最もバランスの良いところに収斂して行く、当然の流れ。その代わりみんな一緒の無個性になって面白みは消えて行く。
その「収斂」に今まさに晒されようとしているのはクルマか。エンジンやトランスミッションという概念自体電気駆動になれば消える。軽量化と重心制御でコーナリングも最適化出来るようになる。作るテクニックも動かすテクニックも「身体で覚える」が不要になって行く。
と、書いて「ああ」と思われる方多かろう。レコードで円盤を載せて針を下ろす作業は人が手でした。針圧を目で見て調整した。CDは円盤の出し入れという作業があった。ファイルオーディオはクリック一発。
「人の扱うもの」が「人の手」から離れて行くフェーズなのだ。引き合いに出した野球はスポーツであり、そういう流れと一見無関係に思えるが、食事やトレーニングなど、実は収斂が進んでいる。野菜が「工場」で制御された水と光で「生産」されつつあるのはご存じの通り。
「これでいいのか」一抹の不安はあろう。だがそのかわり、コンピュータだからこそ複雑なこと出来るようになったし、人手が離れた分、頭を使う余裕が出てきたとも言える。エキスパートシステムの一種『マハラノビス・タグチシステム』では「逆行列」の計算を行うが、そんなもん大学の教科書に出て来る「概念論」で、実際に計算を行うには膨大な手間を要した。とても企業で管理や予測の手法に使えるものじゃ無かった。ところが今はエクセルの関数で一発である。あなたの健康診断やメンタルヘルスの自動判定はこのシステムを活用してあなたに「警告」している。
でも。
全てベースとなる考えや経緯は昭和の人の手。そこすっ飛ばして表面だけ掠め取って利用するのはきっと本質を見失う。
昭和の継承。それは昭和を生きて今を知るわれわれに託された課題。多分。
なんちて(^^)
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