【閲覧注意】品質保証課生物担当【巨大クモ】
でけぇホコリの塊があるなと思って見過ごすところであった。
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【閲覧注意】1
アシダカグモ(Heteropoda venatoria)。オスの成体。手のひらサイズの巨大なクモである。ゴキブリハンターとして知られ、応じた速度で走る。「ゴキブリより速く走る巨大なクモ」……クモ嫌いの人が見れば一生もののトラウマ。巨大さで判るように南方系の生物で、薩摩では「コンノケン」と呼ぶところも。
工場で見たのは初めてである。で、放っておけば悲鳴や逃避行動に伴う「事故」がおきるであろう。実際アメリカでクルマを運転中に肩にいたクモに気付いてパニック、という事故が起きている。とはいえ、虫やネズミを食うだけで毒虫というわけではなく、殺すには忍びない。
「処理します?」
「お願いします」
はいはい製造ラインの環境安定も品質保証課のお仕事。生命担当はワタシの特命。
肩に担いだ長柄のホウキ大剣の如し。蓋付きチリトリぶら下げ職場を横断課長がじろり。いや職場安全活動ですから。
さてこのクモ図体に似合わず「びびり」である。加えて「積極的に自分に触れてくる生き物」に逢ったことが無いので、接触を図ると非常にうろたえる。チリトリを開いて暗く狭い場所を目の前に提示し、そっとケツをつついてやればそそくさ入る。
その「そそくさ」が8本足ガシャガシャ動かして妖怪「がしゃどくろ」という言葉思い起こさせ、トタトタ足音立てるという重量感。チリトリ蓋閉じ、そのまま屋外へ搬送。ちなみに普通、昼間は暗所に隠れる夜行性ではある。ほこりまるけの様態からして、天井裏にいて土日の工事で追い出されたか。
チリトリ蓋開け、カンカン叩くと飛び出してきてプレハブ資源回収倉庫の下へ潜ってさようなら。なお、逃げ場のない環境でストレス与え続けると容易に死ぬ。また、毒は無いが、図体見合ったデカい口と牙持っており、手づかみすると噛みつかれたりする。ってまぁ、普通、いきなり触る人はおらんでしょうけど。
ミッション・コンプリート。
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