操作性・扱いやすさ・考
名古屋市郊外の農産物直売所で、精算システムの「改悪」が行われていた。バーコードでレジぴっぴ……は人の手でやるのだが、以降の精算を客が自ら機械でやれ、というのだ。問題はその機械で、レジからデータが流れて代金入れろと液晶に出る。ところが小銭は小箱にガラガラ入れれば良い一方、紙幣は耳を揃えて横向きにスリットに入れないとならない。終わったら画面タッチしてお釣りの計算など行う、なのだが、以上のシーケンスは何も表示されないのである。ただ紙幣や小銭の投入口がLEDで点滅するだけ。ATMやセルフGSの精算機の方が「順序」明示される分ナンボか優しい。こういう機械はダメだ。作った奴も導入した奴も、「直感的に分かることの大切さ」を何も理解していない。なお、最新の原発の制御盤は、異常が起こると取るべき行動を優先順位付けて表示する。
ウチのオーディオセットは書いてる通りコンポーネントの寄せ集めである。ただこれが妻子には評判悪い。
「だってCDラジカセって、電源入れて、CD入れて、スイッチをCDにして、再生ボタン押すだけじゃん」
「これだって電源入れて、CD入れて、スイッチをCDにして、再生ボタン押すだけじゃん」
~正確には~
「これだって(アンプの)電源入れて、(すると連動で全機器の電源がオンになるから)
CD(をプレーヤに)入れて、
(アンプの)スイッチをCDにして、
(CDプレーヤの)再生ボタン押すだけじゃん」
いじる操作系は同一なのだが2つの機械をいじる要あり。それだけで「あっちもこっちも操作しなければいけない」こうなる
・システムの電源/入力切り替え/ボリューム→アンプ
・円盤操作→CDプレーヤ
理解すればなんくるないはずだが、直感的では確かにない。「アンプという機械はスピーカを駆動するのに必須。なのでアンプに信号を集約し、選び、ボリュームをコントロール」という下知識を要求するからだ。アンプ自体は円盤の再生操作と何の関係も無い。だから必要/必然性への理解が得られないのである(ラジカセもアンプは当然内蔵している。表に出ないだけ)。オーディオは「女性」という人類半分のマーケットほぼ未開拓だが、このレトリックにも似た妙な行き違いを解決しない限り、その開拓は見込めないと各社思いたまえ。だから積んでる頭脳にバックグラウンドで接続設定やらせるキカイを作れというのだ。ちなみに音源入手先はこの先ネットに集約する。ためて使うかリアルタイムで流すか。スマホやウォークマンをクレードルに挿すだけ(近くに置くだけ)で音が出る。そこまで出来るだろう。
鉄道模型という奴は線路から電気をもらって車内の小型モータを回して走る。コントローラから線路に流す電線を一本。
なのだが、広げ散らかすとこういうことになる。複線にすればコントローラ2丁。ポイントが遠く物陰なら遠隔操作したい。実物みたいに折り返して発車……拡張重ねてこの有様である。ただ、これはこのままで良い。どのみち電気と機械の知識が無いと鉄道模型は扱えない。必要な知識を独力で備えてこい。
利便を提供する顧客に対し、どこまで専門知識を要求するか。どこまで考えることを要求しないか。見極めが肝心。
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